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星の章あとがき

55話
この『月落ちる森』を書くにあたり、もっとも書きたかった内容になります。御印の呪いと祝福について、そして御印の記憶に翻弄された一族のお話です。

コメントで、セシル家の人たちがセラに感謝している理由についてご指摘いただいて、細かいところまで読んでいただいて嬉しかったです(*´∇`*)
その通り、喫茶室の章のヒースの証言と、女子会の章のアンの証言はどちらも本当のことでした。

とても婉曲に書きましたが、狼女が生まれにくい理由について、なんとなく察していただけたのではないかと思います。
狼女は月神の寵愛を受けやすく、なかなか森から出してもらえません。血縁で結婚すると血が濃くなり過ぎて種族として弱ってしまうので、狼種には女性が滅多に生まれないようになりました。そのため女性は森の外から迎え入れるしかない。女性を誘惑するために狼男には美男が多いのです。
そして、何代かに一人生まれるリーネ家の女性をセシル家に迎える事で、森の外の血と月女神を同時に手に入れるというのが彼らの目的であり、月神への生贄でもあるのです。

蛇足かなぁと思いましたが、あとがきに追加で花言葉など入れてみました。3話でセラに渡したのも白バラでしたね。


56話
セラのセリフがほぼ平仮名なのに対し、アルファルドのセリフが漢字混じりなのは、夢と現実を合わせてセラの2倍の人生を送っているからです。このため当時の精神年齢はセラより上です。だけどやっぱりまだ子供なんです。

エリオットに対しては嫉妬と憧れの間で揺れる複雑な心境。ところで前話で『ルシオンから千年の間』と書いていますが、言葉通りルシオンはリーネ家の先祖と結婚しています。天狼を知っている事から、エリオットもまた御印の記憶を見ていることがわかります。


57話
もしや未成年の喫煙シーンがありますって前書きに書かねばならんのでは……?と思いましたが、これファンタジー世界の獣人のお話なんで。という事で混同しないように、よろしくお願い致します。

ヒースの十歳離れた優しいお兄様は、この時、領地経営の立て直しに必死になっていた頃です。シュセイルから請求書が届くのはこれが初めてではなさそうです。


58話
書いてる方もかなり精神力を削られました_(┐「ε:)_

セラは見えてる地雷に突っ込むのか、次章をのんびりお待ちください。

コメント

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