私、子どもの頃から今に至るまで、物語の最終ページやドラマの最終話が大キライ。
大好きになって感情移入した世界やキャラクター達と強制的にお別れさせられるのが嫌すぎて、子供の頃はアニメの最終話になると終始シクシク泣いてたり、絵本を母に読んでもらっても、最後のページ近くになるとまた最初に戻って欲しいと言って困らせてました(汗)
大人になると流石にそんな事はしないけど、それでも切なさにため息ばかり。
小説も気に入った本だと、最終のエピソードになる前に、読むのを数日から数週間止めちゃうことも(汗)
さらに拗らせると、自分で続編を勝手に考えたりもしてました。
特にミヒャエル・エンデの「果てしない物語」とモンゴメリの「赤毛のアン」
梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」
は多分だけど文庫本1冊分くらいはずっと続編考えてました……本当にあの世界は大好きだったので。
で、そんな人が大人になって物語を書くことが趣味になると……
ここで拙作「リムと魔法が消えた世界」の事です。
誤解を恐れず素直に言うと、最近「リム……」を書くのに躊躇することがあります。
それは、全体のプロットでは明らかに折りかえし地点を過ぎてるのが分かりきってるから。
なので、エピソードを書くたびに確実に終わりに近づいてるように感じて切なくなるのです。
でも、私自身この世界もキャラクター達も心から大好き。
それぞれをもっと掘り下げたい、もっとその人になったり動きを見てみたい。
なので、最近はもう作者特権だ、と開き直って自分の納得行くまでキャラクター達を掘り下げて見てもいいのかな、って。
もう全体の完成度よりも、納得行くまで世界や人物たちを描いてみてもいいのかな、って思い始めてます。
良いのか悪いのかは分からないけど、こういう時に「大人の趣味だから」と言えるのは有り難いな、と思ってしまいます(汗)