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「聲の形」読み終わりました

全7巻、完読です。
読み切った。読み切ったなあ……
なんというか、つらさや苦しさはもちろんあるし、泥水をすするようなお話はあるんだけど、それでも飲み込ませてくれるし、最後まで読み切ってよかったって思える、そんな作品でした。
これ多分、後からどんどん効いてくる系のヤツだ。

本当、真摯というのか真剣というのか、取り繕わずに丁寧に、公平に、フラットに見せてくれた作品だなあと思います。
加害者の被害者性、加害者の被害者性。登場人物の心情。
関係性が修復できた人もいれば、修復してない人もいる。嫌なやつが嫌なやつのままだったりもするし、いい人だけど嫌なところもある、嫌な人だけどいいところもある(そのうえでやっぱり嫌さの方が勝つ)。嫌な人のまま関係性が続いていく。いろいろと。
読んでいて「この人は嫌だな」と思いながら、「でもそこにいてもいい」と思ってしまう、そういう落ち着き方ってあるんだ、みたいなことを感じたり。

本当に、真摯なお話ですよね。
登場人物のだいたいすべてが、自分のifのように感じる。理解できない人がいない。
丁寧に丁寧に、登場人物一人一人の心情、その行動、そしてそれに対する他の登場人物の反応、それらをきちんと描いているから、苦しくても入ってくるんだと思います。

しばらく余韻にひたります。多分読みたてで感想を出力しても、しっかりとした感想は出てこない。
まあ余韻にひたった後、自分の中で消化しきって感想出ないこともありますが。
少なくとも、読んでよかった。それは間違いないです。
本当に、よかった。

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