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    SCPとはなんじゃろか

     SCPをご存知だろうか。  SCPとは、特別収容プロトコル(Special Containment Procedures)の略称のことである。  「長ったらしい名称の上に英語かよ」と、思う人もいるかもしれないから端的に説明しよう。  SCPとは「人類の存亡に関わりそうなヤベえ超常現象をなんとか管理しようぜ」という話である。  では、誰がそんなヤベェ超常現象を管理しようとするのか、そして超常現象なんか管理できるのかということになるが、それに挑戦している組織が存在する。  それが、SCP財団である。  SCP財団は「Secure(確保)」「Contain(収容)」「Protect(保護)」を理念として、超常現象を管理するために奮闘している科学集団だ。  超常現象があるところには、世界のどこにでもどころか時には宇宙まで行って「確保」「収容」「保護」を試みている。  いわゆる、人類のために戦い続ける裏組織だ。  現在の人間社会は、厨二病をこじらせたまま大人になった科学者達によって保たれているのである。  これだけ読むと「正義の味方じゃないか。サイコー」と、思う人もいるだろう。  だが、当然のことながら超常現象を管理するのは容易なことではない。  超常現象という、物理的にも不確かな異常性を確保して収容して保護しようとしているのだから、相応のリスクがある。  大事の前の小事と言うように、人の命を糞よりも低く扱う側面も持っているのだ。  人道や倫理観がぶっ壊れた国際規模の科学者組織と言っても良いだろう。    彼らにとっては理念が全てであり、人類の滅亡を阻止することが正義。  ヤベェ異常性を相手にするにはヤベェ組織が必要となる世界。    それがSCPの世界である。 ・SCP財団とは: http://scp-jp.wikidot.com/about-the-scp-foundation

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