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最近のスランプの原因を考えていたら、物語創作の法則に気づいた話

ここ最近スランプでした。原因はわかっています。作ろうとした短編小説が行き詰ってしまったからです。
しかし、なぜ行き詰ったのかがわからず執筆が止まっていました。物語のアイデアもキャラもきっちりできていました。でも本文がうまく形にならないという、今まで経験がない形の執筆停止でした。

しばらく原因を考えて、やっと気づきました。物語のコンセプトが悪かったのです。
今回僕は「SFと見せかけて実はオカルトでした」という変わった短編を作ろうとしていました。逆の「オカルトと見せかけて実はSFでした」は既に作った(未来都市での自然派サラダの作り方)ので、逆もできると思ったのです。
しかし、これが「物語創作のルール」に反していたのだと思います。

そのルールとは「設定を2度説明する物語は成立しない」という法則です。設定を説明すると物語が止まります。それを2度もやると物語が破綻するのは、考えてみれば当たり前の話です。
「オカルトと見せかけて実はSFでした」の場合、オカルト設定の方が世界設定の解像度が荒いので、「オカルトに見えていた背後にSFがあった」という構造が成立するので設定の説明が実質1回で済んでいただけなのです。

こういう創作理論に行きついたので、書こうとしていた短編を放棄することができました。それから別の短編を書き始めたら気持ちよく書き始めることができました。

執筆を諦める理由を作っただけかもしれませんが、今度からも執筆を途中で放り出す時には何がダメだったのかを分析していきたいと思いました。

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