天野橋立

１９８０年代の地方都市の高校パソコン部を舞台にした、初期のパソコンでのプログラミングに青春を賭けた若者たちの物語、「ＰＣ－１９８７ ～弱小パソコン部のデジタルな青春～」を引き続き連載中です。
予想よりも好評をいただいているようで、大変喜んでおります。

お話は第12話まで進み、主人公の太川順はいよいよ自分の8bitパソコン購入に向かって動き出しました。
まあ、バイトしたくないという彼の気持ちは良くわかりますけどね。
（写真は彼が買おうとしているNEC・PC-6001mkⅡ）

＃１２　すごく嫌だが、働こう
https://kakuyomu.jp/works/16817330669557955667/episodes/16818023213611767324
ここはやはり、バイトをするしかなさそうだった。手元にもいくらかお金があるから、時給４００円として６０時間ちょっと働けば購入資金は用意できそうだ。毎日３時間バイトするとして、二十日は必要ということになる。
だが、
「働くの面倒くさい……嫌すぎる」
それが彼の正直な気持ちだった。