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無責任な神々の後始末 あとがき

と言う訳で「後始末」全巻の終わりでございます。えーと、こんなんなっちゃいました(笑)
連載開始当初、過分なご評価して下さった皆様。
どうもすいません。

中がきにも書きましたが、当初は異世界転生者無双のダークファンタジーを書く予定でした。
第一話には、そんな雰囲気が漂ってますね。
しかし、登場人物に残念な人しかいない第二話で初期プロットは早くも崩壊しちゃいます。

書き換えるか、プロットを立て直すか。
迷いながら書いた第三話。我らがヒロイン「死と転生を司る女神・ミズーリ」様の暴走に、この娘を追いかけて行くのも面白いのではないか、と思い、後先考えず書き出したのが本作です。

なろうラノベとはいえ、少しは後先を考えろと言う話ですが、別に商業作品ではないので、やりたい放題しまくりました。

構成も何も考えずに書きまくった末に
行き先不明異世界ハーレムエロコメディという
最高に頭の悪いお話が出来てしまいました。

今でも思い出す酷い話ですが。
最初、筋肉隆々の敵四天王を順番に瞬殺して行く「お約束」な展開を用意していました。 
ところが、オッさんは嫌だ・美少女が良い・恋愛させろ結婚させろと本人達が駄々を捏ねた結果、順不同で主人公に性行為をねだる4人のお嫁さんに化けました。アリス達は最初オッさんだったんです。

鳥を女人化させて嫁にする滅茶苦茶な話を書いた私がキャラクターの暴走に文句言える立場じゃありませんけどね。(こう書くと鶴の恩返しみたい)

結果、物語からは暴力性は殆ど消えて、みんなでご飯を食べる話になりました。
しかも、延々とご飯を食べる話が続きます。

でも、私はこの辺の話を書いている時が一番楽しかったんです。みんなが少しずつ成長して、主人公のすることが無くなっていく。
パワフルさを失わない家族達に対して、ミズーリ様は少しずつ個性を失って、ただのトールさんに一生懸命尽くす奥さんになっていく。
それも時間経過の要素の一つ。

ところで丹念に物語を追って下さった奇特な読者様。森の生活から最後まで急展開な事がお気づきになられたと思います。
実はもう少し日常描写が続く筈でした。
森の開拓、王族達。あまりに素気なく終わってしまいました。

これには理由がございます。
実はクライマックスからエピローグまでの原稿は先に脱稿していました。
しかし、完結に向けて伏線回収を始めたあたり、とあるキャラクター達が急成長し過ぎたんです。それは、ミランカ姫とラピス王女。
本来なら次世代の象徴として作ったミカエル君が
ししょーししょー言いながらちっとも成長してくれません。
一方で最初から主人公に粉をかけていたミランカ姫は、裏の努力で忽ち姫さんの後を任せられる人材に成長しましたし、気の強さだけが目立ったラピス王女はその聡明さゆえ、主人公とは阿吽の呼吸で通じ合っています。
このままほっとくと、お嫁さんが増える事になる気配がしたので、物語を終わらせる事にしました。
さすがに姫姉妹丼とかはアレ過ぎますし。
ラピスはツンデレ系になりそうだけど、色っぽい姐さんが既に嫁軍団に控えてるし。

色々思い出は尽きませんが、「後始末」はこれにて幕となります。
トールさんとミズーリ様と、その家族達は神話となって、これからもご飯を仲良く食べる生活が続きます。



実は、「森の生活」が大好きだった私は
他サイトにてリニューアル版を考えてます。
いわゆる「ヘイト」な部分は更に減り、家族の描写をクローズアップした同じ話です
どこかで見つけたら、また可愛がって下さい

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