熱海の起雲閣にいってきましたー。
『日本全国タイル遊覧 』という本でみどころ満載と紹介されていたもので。近場だし! と、ン十年ぶりの熱海ぶらり半日観光へ~。
まず再確認したのは熱海って坂の街だということ。駅が高台にあるのでどこへ向かうにも坂を下る。で坂道に立ち並ぶ商店の間に、下の通りへとショートカットできる石段があったりするのが坂の街の風情ですねー。
で、そこって海水浴場へと抜ける近道だったりするわけで、立ち並ぶ観光ホテルの玄関わきに水道が並んでるの、足の砂を洗い流すためなのですねー、なるほど。そういえば西伊豆や東伊豆の観光ホテルもそうだよなぁと。
行きはてくてくと調子よく下りながら興味深く観察したわけですが。
当然ながら帰りの上り道はキツカッタデス。早々に咲き始めていた坂町の寺桜が癒しの休憩スポットでした。
思い起こせばン十年前にも海上花火大会のたびに酔っぱらってこの坂をのぼり「帰りはキツイねー」と言い合ってたわけで。
思い出深かったです。
何より驚いたのは、人が多い! 観光客がたくさん!
朝から出かけたので、行きに平和通り商店街を通り抜けた時にはほとんどのお店は開店前、人影はまばらで、「わー、新しいお店がたくさんある。帰りに寄ってみよう」なんてのんきに考えてたんです。
それがちょうどお昼時に戻ってきたらば観光客がいっぱい! まじか!
ニュースなんかで熱海が賑わってる、若者が多い、なんて聞いても信じてなかったのに。まじで若者であふれてました。まじで。
駅ビルにも人がいっぱいで、人混みが嫌いな私は昼食も食べずに駅のホームに逃げ込みました。
ごめん、熱海。どーせ人なんかいないとバカにしてました……。がんばったんだね、熱海。
起雲閣にはまた行きたいので、そのときには時期や時間帯に気をつけないと、です。
んでやっと本題。起雲閣。すんばらしかったです!
大正ロマンあふれる邸宅で、和風洋風ともに味わえる。
建物の細部までみどころ盛りだくさんで私は二周しちゃいました。喫茶室の店員さんに窺ったところ、出たり入ったりする人は多いということです。何周もしたくなるステキさですもの。
細部が気になる私は、建具の写真を撮りまくりました。外観の素敵な写真ならたくさん出回ってるであろうから、私は私の気になる部分を画像に残しておかねばと。
座敷と縁側のしきりですとか、格子をすべらす溝ですとか、鍵の構造だとか、戸袋とか、窓のまわりの手すりですとか、アンティークなドアノブですとか、勝手口とか。
ええ、はい、しっかりヘンな人になってました。
でもでも、そういう細部にステキな意匠がたくさんで。
添付画像は、金剛という洋風広間の、暖炉の上部の鴨居のようなところにあった装飾です。トランプのマークの螺鈿なんです。これがめっちゃ可愛くて。柱との交差部分にも同じ意匠があってこのお部屋めっちゃ可愛い~。
この他、和風ながらも広々とした芝生のお庭も散策のしがいがありました。私が行ったときには椿と梅が咲いていました。これから桜も咲くようです。
起雲閣、お薦めスポットです。
熱海に行かれる際にはぜひー。