平素よりお世話になっております。拙作『相対的禁忌~医者の卵、Vtuberになる~』(https://kakuyomu.jp/works/16817330661497440337)第2章を昨日投稿完了いたしました。第2章の間に初めての★を含め様々な応援をいただきありがとうございます。
あらすじの第2章において「ローリエの身体に異変が……」的なことを書いておりましたが、第3章に移動となりました。近日第3章に向けてキャッチコピーやタグを変更しますので、その際に訂正予定につきご容赦願います。
さて、第2章はライバー活動が中心となっております。まだ医学部生活とは直接つながらないので、医療パートは何だか無理やり出した感じになってしまいました(法医学とか)
というのも医学部3~4年はひたすら座学、あっても実験や実習という流れで単調です。2年生の基礎医学ほどの難関でもない。就活も卒論もないのでこの時期に限れば他の学部よりよっぽど楽かもしれません(勉強についていけることが前提)
この時期にはバイトやサークル活動などを勉強と余裕をもって両立している学生が多いです。医学部のモラトリアムはこの時期であると私は考えます。作品のリアリティを追求するなら、芦原はこの時期にライバーというものを知りオーディション~デビューするのが自然で、彼女もそうだったかもしれませんが、解剖実習をシナリオに組みこみたかったので本作はその前、2年生から始めています。
話は変わりますが、皆さんは「ゴールデンタイム」という単語をご存じでしょうか。テレビ業界において最も視聴率が高い時間帯(夜7時~11時)を指し、それに合わせて人気番組、家族で楽しめる番組が放送されてきました。テレビが家庭の中心でないところが増え、なじみの少ない単語という方もいるかもしれません。
そして「ゴールデンタイム」は実は医療用語でもあります。ある一定の時間以内に治療しなければ命に係わる、重大な障害が残るといった状況、その時間制限を指します(例:急性心筋梗塞のゴールデンタイムは6時間である)
医学部も5年生に差し掛かると臨床実習、そこからは医師国家試験まであっという間です。以降は研修医となりさらに忙しくなります。それを知る医学生たちは、3~4年生が最後に与えられた「ゴールデンタイム」であると考え、思い思いに過ごすわけです。
第3章『ゴールデンタイム』は5月21日から投稿開始予定です。その前におまけを投稿予定ですので、お待ちいただけますと幸いです。