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タイミングについて

みなさんこんにちは、カイエです。

お元気でしょうか。
暑いです。
ジメジメしてます。
せめて気持ちだけはカラッと爽やかでいたいものです。

そういう自分も相変わらず忙しくて、なかなか時間が取れません。
小説も映画もアニメも、全然最新のものに着いていけない状態です。
暇よりはずっといいので、ありがたく感謝して楽しく生活させてもらっていますが、できれば暇と多忙を上手く混ぜて平らにならしてくれないかなぁと思う今日このごろです。



さて今回の本題は、「物理法則のアップデートに失敗しました」についてです。

この小説ですが、基本的なキャラクターシートを作ったのは一昨年の半ば頃です。
ある程度書き進めて、某・伊草さんとの対話の影響で「書き直そう」となりまして、ドバっとイチから直したのが本作です。

ゆえに、キャラクターの名前だの、使われている曲名だのはだいぶ前に決まっていたわけです。

ところが、最近いろいろとタイミングが悪く、変なシンクロニティじみた現象が起きていて困っています。



まず「東京ブギウギ」ですが、元はと言えばこの曲にあわせて子どもが空を飛ぶ、というシーンが頭にあって、そのあまりの呑気さや間抜けさを気に入ってしまい、空に落ちる話となりました。

ですが、なんと NHK の2023年度後期連続テレビ小説が「ブギウギ」に決まったそうで……笠置シヅ子さんをモデルにしたドラマになるんだそうです。

自分はといえば、そもそも子どもの頃からテレビを見る習慣がなく、朝の連続テレビ小説というのも見たことがありません。

「こんな偶然があるのか」と、ちょっと呆然としてしまいました。

笠置シヅ子さんの人生はドラマにするに十分なエピソードがあるようですので、たまたま運良く(悪く?)重なったのでしょう。

ちなみに、ぼくは特に笠置シヅ子さんのファンというわけではありません。
というか、あまりよく知りませんでした。
子どもの頃、祖父母がテレビで見て喜んでいたのを見て、印象に残っていただけです。

でも、この話を書く上で聞いてみましたが、……かえって新鮮で、すごくいいですね!
大好きになりました。



オッペンハイム卿というキャラクターにはモデルがいます。
女性で、シュルレアリズムのアーティストだった「メレット・オッペンハイム」さんその人です。

ぼくは1920年代初頭の芸術運動、芸術宣言などが好きで、いろいろ影響を受けています。
第ニ話の「不可逆 ― Unforgettable You」に出てきた可哀想な美術教師、伊坂宗一郎も、イタリアの芸術運動「未来派宣言」をモチーフにしています。

その恋人であった「キキ」も、ダダ・シュルレアリスムにおけるミューズといえばこの人、アリス・プランさん、通称「モンパルナスのキキ」です。

メレット・オッペンハイムとキキは、どちらも画家/写真家でもあるマン・レイにヌード写真を撮らせたという共通項があります。

他にもこのあたりの芸術家やモデルさんをモチーフにしたキャラクターが出てくるのですが、この「オッペンハイム」という名前によく似た物理学者「オッペンハイマー」をモデルにした映画が公開予定なんだそうです。

オッペンハイマーといえば、日本人にとって(かなり良くない意味で)需要な位置づけの物理学者です。
ちょっとだけ違うとはいえ、似たような名前の映画が作られること、そのテーマを考えると、タイミングが悪すぎると言わざるを得ません。

オッペンハイム卿のモデルは、メレット・オッペンハイム女史です。
オッペンハイマー博士とは何ら関係ありません。

ここで明確に宣言しておきます。



もう一つだけ釈明を。

色々出てくる音楽ですが、ぼくは普段は子どもたちの影響もあり、ロックやらポップスやらボカロやらゲーム音楽やら、それこそ何でも聴く人間です。
旧い音楽も好きですが、普段はいわゆるサブカルチャーがメインです。
音楽だけでなく、文芸作品や映像作品もです。

ですが、作品中にはオッペンハイム卿のようにサブカルチャーをあからさまに卑下する人や、加賀のように「今どきの音楽は刺激が強すぎる」などとうそぶくキャラクターが出てきます。

言うまでもありませんが、彼らの考えと筆者の考えとは異なります。

作品の特性上、近年の作品を扱うのはちょっと……ということで、できれば半世紀程度昔の曲をメインに……と頑張っていますが、決してそれが BGM である、という意図は全くありません。

シャンソンやらオペラやら色々出てきますが、馴染みがない方がほとんどでしょうし、そもそも筆者もたまたま好きな曲があるだけで、全然詳しくありません。

ですので、できればノリのいい洋楽や K-POP や EDM、アイドルでもアニソンでも、なんでも好きな音楽を BGM にお読みいただけると嬉しいです。

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