朔

　目が覚めると、私がもうひとり居た。

カクヨム甲子園に三年間挑んだ私が、思いのままに書き殴った文章です。

　三月。 　キミエは幼馴染み達と共に、今はもう廃校となった小学校に集まった。二分の一成人式の後で埋めたタイムカプセルを、十年ぶりに掘り返すためだ。 　忘れがたい人が埋めたカプセル…

優等生で真面目で大人しくて、誰にでも敬語な隣の席の柳くんは、いつも『感傷』で傷だらけ。 そんな柳くんが気になって仕方がないから、今日も私は柳くんに絆創膏を渡す。 「ところで…

百年程度昔に生れただけの、学生二人の話。 ブロマンス的友愛と、悲哀をもたらさぬ金色の死についての小品。 ･･-･･ ･･ ･･- ･-･･ ･･-･ -- ･･- …

いじめの描写があります。

生きてる少女が知っている、死んだ少女のお話です。

夏にしがみつく手を離すお話。 「カクヨム甲子園2019」【ショートストーリー部門】中間選考通過ありがとうございました。

顔良し、頭良し、運動神経抜群の人気者の彼に恋をしている女の子。けれど、彼はおっちょこちょいで、嬉しい時には必ず雨を降らせられるという究極の雨男。そんな彼を好きになったなら、きっと…

軍隊も財閥も解体されていない、平行世界の日本の話です。 そこそこ話が繋がっている短編三つ。

　ある地方都市のバス停で、吉田は少年のような見た目の青年と出会った。 【関連作リスト】 　本作からはじまった失恋男子と片想い女子シリーズのインデックスですが、話は独立している…

思いを上手く伝えられない彼女と馬鹿正直な彼。 恋人同士の2人は今日、別れる。 彼女のガタガタな前髪を彼が切ってから。

これはとある作家の長くて短い時間のお話です。 貴方の感動する小説とは何でしょうか？　少しでも考えて頂ければと思います。 こんな重たい内容で良ければ読んでやって下さい。

人間を拾った。目がきれいな男だ。 ーーーー 佐都 一様主催の#匿名短編バトル恋愛編に応募させていただいたものです。総合7位でした。おおむねタイトル通りの内容なのでヌルッと読め…

静かな家にハサミの音が鳴り響く。 それは妻が発するものだった。

私は同じサークルの後輩が書く、携帯小説が好きだった。だが、後輩はある日突然掲載していた小説を消した。同じく未完を惜しむ同級生の寺本と作品の話で盛り上がるのだが、寺本の心ない一言に…

自殺を決意した横澤夏恋は屋上に足を運ぶが、「哲学の議論をしたい」と怪しげな男に呼び止められる。男の真意がわからないまま、哲学について話して——彼女は「恋」心を抱いていた。