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狂気に陥りたい人生だった(新作紹介と雑談)

新作「深淵 ~狂人たちの隔離施設~」を公開しました。1話のみの短編になります。
https://kakuyomu.jp/works/16817330653969907991


イラスト、小説、音楽などなどがAIでどんどん自動生成されると、それを製作する人が失業するみたいな話をよく聞きますが、それが行き着いた先のディストピア世界を想像して書いてみました。
太陽はさんさんと輝いていますが文体は重いかもしれません。ただ、珍しく人は死なないし、一応ハッピーエンドです。

精神的に病んでいたころは、「これ作った人は頭イカれてんな」とか、「この人は最高に狂っててクールだ」というものを嗜好していましたが(今でも基本的には趣向は変わってませんが)、そうして結局わかったのは、「自分は狂人にはなれない」ということでした。今思えば、ただ単に人と違うものを崇拝したかっただけなのかもしれません。実際、しんどいものはしんどかったし、理解できないものは理解できませんでした。

ですが、世間の目など気に一切気にしない(実際には世に出すにあたりマーケティングが存在するはずですが)、尖ったもの、狂ったもの、イカれたものに惹かれ、それに希望を見出したことも事実です。精神的に病んでいたあのどうにもならない感情を表現したいと思ったことが、自らの執筆や創作の原動力であることも間違いないです。

この作品の設定では彼らは狂人扱いですが、しかしそうして自己がぶっ壊れるまで何かを表現しようとする人の尊さ、それに対する自身の憧れ、AIがいくら進化しても理解できぬであろう人間の真の狂気、それをテーマに書きました。まぁ作品自体は管理人がクリエイターたちと駄弁るだけの内容ですが。


正直、暗い過去などいっそきれいさっぱり忘れてしまった方が幸せになれるでしょう。ですが、子供たちが幸せに暮らせる未来を望む一方で、破壊と混沌と狂気が支配する世界に魅入られている自分は確実に心の奥底に存在しています。
とはいえ、今の世界にぶっ壊れてもらっても困るので、これからも私はぶっ壊れた世界を想像してニヤニヤしながら、独り書いていくんだろうなと思います。

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