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自費出版裏話⑧〜新聞広告〜

 自費出版裏話第8弾、今回は新聞広告についてご紹介します。
 新聞広告から気になる本を見つける機会は多いですよね。私も何気なく記事を見ている中で、たまたま目に入ったタイトルの本を読んだことが何度かあります。こうした広告を出してもらえる点も自費出版ならではの醍醐味だと思います。
 文芸社の場合、料金の範囲内で、毎日新聞に1回、1週間広告を載せてもらえます。といってもページの大部分を占めるような大きなものではなく、新刊のタイトルとキャッチコピーが二段組で表示されているだけの簡素なものです(下記写真参照)。もっと大きな広告を載せたい場合は別途料金がかかります。何でもお金がかかりますね。
 発売後1週間くらいしてから新聞の現物が送られてきます。実物の広告を見た時も感動はあまりなく、「この大きさじゃ目に留まることはないだろうな」と思ったのが正直な感想です。校正作業をしていた頃は出版に向けて気持ちも高ぶっていたのですが、この頃になるとさほど高揚感を覚えることもなく、すでに思い出となっているような状態でした。編集者と連絡を取る機会が減り、出版をした実感がなくなったからかもしれません。

 契約をした当時は今年の一大イベントくらいに考えていたのに、いざ出版するとそれほど喜びを感じないことが自分でも意外でした。たぶん私にとっては、作品を世に出すことよりも、作品を完成させることそれ自体の方が大事なのだと思います。出版するとどうしても売り上げが気になってしまいますが、私は売り上げで一喜一憂したくはなく、そのエネルギーを書くほうに使いたいのです。
 前回からややネガティブなことを書いていますが、それらは全て私の正直な気持ちです。多くの人が一度は憧れるであろう書籍化ですが、自費であるとどうしても「お金で権利を買った」ということになり、自作が認められたわけではない、という認識になってしまうのだと思います。作者としては自信があり、世に送り出す価値があると思ったからこそ出版という選択をしたわけですが、読者が同じ認識で作品を読んでくれるわけではありません。だからこそ現実を知って時々虚しくなる。
 ただ、こういう気持ちになることも出版してみなれければわからなかったので、出版したこと自体は後悔していません。

 今回はここまで。次回で最終回にするつもりでしたが、ちょうど先日印税に関する書類が届いたので次回はそれを紹介し、その次の回で連載を終了します。もう少しだけお付き合いいただけると幸いです!

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