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自費出版裏話⑥〜帯文〜

 自費出版裏話第6弾。今回は帯文作成についてご紹介します。

 書店で本を選ぶ際、真っ先に目に入るのが帯文ではないかと思います。人目を惹くキャッチコピー、または有名作家の推し、といった一文があると自然と興味が湧きますよね。だから帯文にもこだわりたい。でも、表紙イラスト同様、外部に帯文を依頼するとやっぱり追加料金がかかります。
 無料の場合は編集者に考えてもらうか、自分で考えるかのどちらかです。私はこだわりたかったので自分で考えました。
 文芸社の場合、帯の表側にキャッチコピー、裏側にあらすじを記載します。なるべく興味を惹くような内容にしようと考えたキャッチコピーがこちら。

『あなたはまだ、竜の伝説を知らない』
 ——正義と悪が拮抗する、竜と伝説を題材とした一大スペクタクル。

 このキャッチコピ−は、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』というゲームのキャッチコピー『あなたはまだ、仮面の怖さを知らない』をベースにしています。本作はゼルダの伝説シリーズをプレイしたことがきっかけで生まれたものであり、本家をリスペクトしたい気持ちがあったからです。『知らない』と言われると知りたくなり、興味を持ってもらえるかなという狙いもありました。
 そしてダッシュ以下。これは、本作が冒険物のファンタジーであると当時に、人間ドラマであることを伝えようとしたものです。
 ファンタジーの多分に漏れず本作にも敵が登場しますが、彼らには悪に堕ちただけの理由があります。この『悪側にも事情がある』というのは私の作品の特徴であり、たとえ悪人であっても心情に共感できるようなリアルな人間像を描いています(『氷結の魔術師』を読んでくださっている方なら何となく理解してもらえると思います)。そのため、主人公サイドの行動が必ずしも正しいとは言えず、主人公がそのことで葛藤する場面も出てきます。こうした人間模様を描いた作品でもあることを伝えたくてこの文言を考えました。
 なお、裏面のあらすじについては、7月15日付投稿の近況ノートで確認できますので、興味があればご覧になってみてください。

 帯文を送ると、後から帯の現物が表紙と一緒に送られてきます(本自体はまだです)。自分で考えた表紙と帯がきちんと形になっているのを見た時にはさすがに感動しました。

 表紙と帯が完成したら著者の方ですることはなく、後は出版を待つばかりです。これが今年の5月くらいのことで、出版が7月。いよいよ間近に迫ってきました。

 今回はここまで。次回は書店配本についてご紹介します!

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