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『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』NHK総合にてドラマ化のお知らせ

 2日ぶりに失礼します。浅原ナオトです。8か月ぶりの更新の次が2日後は極端すぎますが、言い訳すると本当は一週間ぐらい空く予定だったんです。その予定がいきなり早まりまして、昨日、情報解禁が今日になると言われました。スケジューリング。

 さて、今回話題にしたいのは言うまでもなくあれです。カクヨムが公式に情報を出しているので使います。さすがにこれ貼って規約違反の警告が来ることはないはず。

 https://kakuyomu.jp/info/entry/kanohomo_drama

 というわけでカノホモ、ドラマ化します。今年から始まったNHK総合の『よるドラ』という深夜ドラマ枠で、時間帯は土曜日23:30~23:59。全8回予定。エキストラを募集しているので良かったら参加してみて下さい。残念ながら自分は遠方なので行けない。

 さてドラマ化の感想ですが……実は胸中複雑です。嬉しくないわけではないんですよね。普通に嬉しさが一番強いです。ただなんというか、ここまで来るともう「自分の作品」という認識がない。コミカライズは「自作を別の形で表現してもらっている」という感覚があるけれど、ドラマ化はそれがかなり希薄。まずタイトル違うし。

 書籍化の時点で装画を描いていただいた新井陽次郎さんを始め、装丁や編集など様々な人の様々な協力を得て一冊の本になっているのですが、それでもあれは脚本書いたのもキャスト揃えたのも演技指導したのも舞台演出考えたのも自分でした。ところがドラマになると、これが全部違う人なわけです。なので「もう自分の作品とは言えないよね」となる。特に脚本違うのが大きいですね。プロット違うということなので。

 まあ普段からTVドラマをガッツリ観ている人だったらそういうの無視して多大な喜びが先行すると思うのですが、残念ながら自分はしばらく中国に住んでいた関係もあり日本のTV業界の流行に疎く……例えばドラマ版カノホモのキャストは現在公開されている範囲だと以下のようになっているんですけど……

 安藤純:金子大地
 三浦紗枝:藤野涼子
 高岡亮平:小越勇輝
 佐々木誠:谷原章介
 安藤母:安藤玉恵

 この布陣が「すごい」ことは分かるんですよ。それこそ「金子大地くん出るの!?原作ゴミクズだったけど観る!」みたいな人が居てもおかしくないぐらい。でも、距離がある。今の子、「ケンタロス、サンダース、スターミー、ナッシー、フーディン、フリーザー」って言われても分からないでしょ?ガチ勢でも「強かったらしいですね」ぐらいでしょ?そんな感じです。(ただ、そんな自分でも谷原章介さんのすごさは肌感覚で分かりますし、好きです)

 というわけで、もう普通にいち視聴者として久々に観る連続TVドラマを楽しもうと思います。「原作では『倍返しだ』なんて一回しか言ってないしそもそも叫んでない」みたいな現象も当然起こると思いますが、自分はあまりそういうの気にしない方向で行きます。皆さんは皆さんのスタンスで好きにして下さい。ただ個人的な想いを語りますと、喰わず嫌いはせず触れてみて、それからご判断頂ければ嬉しく思います。

 なお「喰わず嫌いしないで欲しい」と言った直後にアレなのですが、この近況ノート内に一度も記述していないドラマ版タイトル、自分はあまり気に入っていません。というか「気に入っていないことを表明してもいい」という条件で承諾したタイトルです。「美味しいものと美味しいものを一緒に食べたらもっと美味しいよね!」というノリで寿司とパフェを同時に出されたような胸焼け感がある。まあでもこれがTV業界の勝利の方程式らしいので、とりあえずお手並み拝見ですね。

 それと最後に一番重要なことを言いますが、良かったら作品を読んで下さい。さらに言うとブラッシュアップ入れて書籍化しているので、買って下さい。

 https://kakuyomu.jp/publication/entry/20180216

 それでは今後とも、浅原ナオトと『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』を、どうぞよろしくお願いいたします。

12件のコメント

  • 浅原さん。
    違うんですよ(笑)
    投稿時間見てみてください。何このミラクル( ̄▽ ̄;)
    私は頭のなかで妄想が膨れすぎるので、映像化されると大概「違う!」と思いますが……。
    作者さまがそう仰っているのでしたら、逆に安心して見れそうです。
    キャスト、谷原さんしか分からないけど……。
    本か大元か、どっちか読んで予習しとこう♪
    本当に楽しみです。うふふ(*´艸`*)
    お邪魔しました。
  • >早瀬 翠風 様
    それ含めて「まさかこっちに」なので大丈夫です。映像化はそもそも「違う」ことに異議があるケースもありますからね。違ってもいい作品になってくれれば良いかなと個人的には思います。応援、よろしくお願いします。
  • はじめまして。
    ドラマ化のニュースから原作を知り、こちらで拝読し、書籍も購入致しました。明日届く予定なので、こちらも楽しみにしております。
    作者様にどうしてもお礼を伝えたくカクヨムのアカウントも取りました。

    浅原ナオト様
    素敵な作品をありがとうございました。
    昔から自分の中で色々考えることがあり、それがどういうことなのかわからないままなんですが…
    この作品に出会えて本当によかったです。
  • >ひー 様
    はじめまして。ドラマ化ニュースからウェブ原作、そして書籍まで、本当にありがとうございます。わざわざアカウントまで取って頂き光栄です。

    僕も昔から自分の中で色々考えることがあり、それを小説という形で世に出しました。今もやはり分からないままですが、書くことによって自分自身、前に進めた感覚があります。

    僕の書いた小説があなたにとって同じような役割を果たせたのならば、こちらこそ書いてよかったなと思います。重ねて、読了及び感想頂きありがとうございました。書籍版の方も結構変わっているので、是非よろしくお願いいたします。
  •  驚きませんでしたよ、驚きませんでしたが……。
     真顔で「はっやっっっ」と呟いてしまいました。
     こちらもおめでとうございます。なるべくしてなったものだと思います。
     原作読んで待機&待機ですね。


     正直ドラマ版タイトルについてはうぅーん…と思っていた自分ですが、作者ご本人の意見が聞けて良かったです(小声)。
  • >前田 尚 様
    こっちが早いというよりそっちが読み過ぎなんですよ。おかげでこれが発表になるまでコメント返せませんでした。
    祝言ありがとうございます。どういう風になるかは分かりませんが、まずは楽しみにしていて下さい。タイトルのことは忘れましょう。よろしくお願いいたします
  • お久しぶりです。
    といっても、こっそりツイッターの方は読ませて頂いているんですが、今頃になって
    ドラマ化を知り、馳せ参じました!
    「ドラマ化」の文言を見たとき、ガッツポーズと原作を知る友人に拡散させたのは言うまでもありません。
    ドラマタイトルは確かに、ツッコミたくなる感は否めません。
    ですが、原作の持ち味や良さが、上手く表現出来ていれば、言うことない。
    それにドラマを観れば、原作も読みたくなる筈。
    今から放映が待ち遠しいですね。
    誠に、原作ファンとして嬉しい限りです。
    おめでとうございます!
  • >十七夜 様
    お久しぶりです。ツイッター読まれてたんだ……改めて言われると割と恥ずかしい……
    タイトルの件はそうですね、さすがに完全スルーは出来ませんでしたが自分も中身さえよければそれでよいと思います。そこから原作まで届いてくれれば言うことないですね。既にもうそういう方が出て来ていて、それだけでドラマ化は自分にとって吉報であったと思います。
    祝言ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
  • はじめまして!

    昨日、「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」読ませていただきました。
    申し訳ないですが、感想をどこに伝えればいいかわからず、このドラマ化ニュースの最新のページに送らせて頂きます。

    朝の8時から読みはじめてから、気がつけば朝ごはんも、トイレも忘れて、話しかけられても気がつかないくらい読み込んでしまいました。同居人から言われたのですが、読んでいる時は、何回も「いやーー幸せになってほしいのにーーなんでぇーしんどいーーーもう読みたくないーー読むけどぉーー(手足バタバタ)」とか「小野お前ー!さては安藤くんが好きなんだろ。」とか言いながら読んでいたそうです。うるさい読者ですね、まったく。

    読み終わった感想は、
    「おもしろかったーーーーーーーーー!」
    です。
    さらに言うなら、私は三浦さんと友達になりたい。

    こんなおもしろい話を書いてくださった作者様はなんて名前なのかなと、確認してここに辿り着きました。
    スピンオフ、やっぱり面白いわってなりました。テレビドラマ化、おめでとうございます!楽しみです!ドラマ化の前に原作を読み終えれて安堵してます。
    忙しいと思いますが、お体に気をつけて頑張ってください!そして、これからも応援してます!!つまり、どんな作品でも、浅原ナオトさんが言いたいこと、伝えたいことを、私はこれからも読見たいと思っています、ということです!!(大事なことなので詳しく言わせてもらいました。)

    気持ちを文字にするのって、いざやると難しくて、伝わったのかわかりませんが、すこしでも届いてくれてたら、嬉しいです!
  • >真風呂みき 様

    見逃してた……返信遅れ申し訳ありません。わざわざアカウントまで取って感想頂き、ありがとうございます。拙作にそこまでさせる力があったことを光栄に思います。読んでる時の光景、同居人視点で見てみたい。

    スピンオフの前日譚も読んで頂けたようで嬉しいです。ドラマ化の応援もありがとうございます。気持ち、伝わりましたよ。今のところはこれからも創作は続けていく所存ですので、よろしければ今後とも応援のほど、よろしくお願いいたします。
  • ドラマ化のニュースをきっかけに読ませていただきました。自分自身が主人公と重なる部分(学生時代に20歳年上の既婚者と付き合っていたことや結婚や子供を夢見ていたゲイであることとか)もあって、主人公の気持ちにどっぷり浸かりながら、一気に読み終わりました。
    この物語を読んでよかったのは、登場人物はみんな不器用だけど、わかり合おうと、もがいたり、悩んだり、そういうことを丁寧に描かれていたことです。また主人公がゲイバレした後の学園内に冷ややかな感じとかもリアルだなと感じました。一見してゲイと腐女子が主人公という切り取り方をすると特殊な話と受け取られそうですが、私は若者の成長ストーリーとして普遍的な青春小説だし、今、LGBTと括って分かったように書かれがちな風潮への違和感も滲み出ていて、本当に読んでよかったなと思います。映像化は別物として楽しもうと思ってます。でも、終業式のシーン泣いてしまうかも。別な作品もこれから読ませていただきます。ありがとうございました。
  • >@byebyemyblue 様

    読了及び感想、あとレビューもありがとうございました。深く共感して頂けたようで嬉しく思います。

    あのぶつかり方は若者ならではですね。大人はもっと器用だからゲイバレぐらいでは大したことは起こらない。だけど何も起こってないからと言って、何も思っていないわけではない。不器用な彼らはそれを隠せず、隠せなかったことで分かりあっていく。その若さゆえの成長を感じ取って頂けたのであれば何よりです。

    重ねて、お読み頂きありがとうございました。ドラマや別作品もよろしくお願いいたします。
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