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「そしてすべての終わりは海」完結しました

 ほそぼそと書いていたお話なのですが、熱のこもった感想等もいただけたので非常に励みになりました。読者の皆様、まことにありがとうございます。
 そして下読みを手伝ってくださった方々、表紙を描いてくれた南沙ちゃんにも多大なる感謝を。

 2019年末から書いていたお話なので、公開までに1年以上かかっている計算になります。9割は調べ物をしているうちに過ぎ去った時間なので、書き始めてからは早かったです。ちゃんと完結させられて自分でも安心しております。

 本はいっぱい読んだんですけれど、参考にしたものを下に列挙します。国会図書館で必死こいてコピーしたんですけどあとでググったらネットでも読めた論文とかもあります。面白かったのでご興味おありの方はぜひどうぞ。

【参考文献】

波平恵美子「水死体をエビス神として祀る信仰 : その意味と解釈」『民族學研究』1978 年

吉井貞俊「えびす信仰とその風土」国書刊行会、1989年

中村洋一郎「対馬におけるイルカ漁の歴史と民俗」
『静岡産業大学情報学部研究紀要』2006年

小中千昭「恐怖の作法 ─ホラー映画の技術─」
河出書房新社、2014年


 あと、ラストは阿澄思惟の「忌避(仮)」の一部分にインスピレーションを受けています。実話形式の話にちょっと非現実的すぎて荒唐無稽になるような内容を交ぜた後でもこの一節を入れると怖さが持続すると気づき、気がついたらストーリーの仕掛けの心臓に使っておりました。その結果原形とはかなり離れた使い方になりましたが……。


 今回初めてホラーを書いたんですけれど、本当に楽しかったのでまた書きたいです。
 次の話では世界の終わりを読者の皆様と一緒に見られればいいなぁと思います。
 

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