• 異世界ファンタジー

ネーミングについての雑記

第164話でクレアが使った『ヒーリング・パイルバンカー』の名称ですが、
正直むっちゃ悩みました……。

最初ヒーリングランスとかヒーリングアローとか考えてたのですが、
インパクトに欠けるなぁと色々調べていたら、
工事用の重機に杭打ち機(パイルドライバー)というのがあるので、
ヒーリング・パイルドライバーとか考えたのですが、
どうもプロレスラーが技を仕掛けている姿しか思い浮かばず没に。

更に調べていると巨大なクロスボウの攻城弩(バリスタ)というのがあったので、
ヒーリング・バリスタとしたら、
今度は渋いイケメンのおじさまがエスプレッソ淹れてくれて、
あー、めっちゃ癒やされるわー……。
なんて絵しか浮かばず、
語源が同じなのかスペル全く同じだし何なのこの単語……、ええい次だ!

結局ロボットゲームやアニメの武器で「パイルバンカー」という武器が一番それっぽいので採用したのですが、これが悩ましい。

Pile Bunkerが英語訳なのですけど、パイルは間違い無いとして、
バンカー(Bunker)がいくら調べても、打ち込む、とか叩き込む、という意味を持たない……。
あえて言うなら「窪んでいる」というくらいの意味しか無いんですね。
そこからの発想なのか地下基地みたいな意味もあるみたいでして、何しろバンカーバスターって兵器もあるくらい。

散々調べた所、ゴルフでバンカーに打ち込んでしまった時、「バンカー!」と声をかける事があったとか……?
大昔のアニメなのでスタッフの方々もゴルフと馴染み深かったでしょうし、
そのへんが語源なのかなーと自分を納得させたのです。

新しいはかつて「あらたしい」と読まれ、秋葉原は「あきばはら」だった。
タンク(水槽)が戦車であったり、マウス(ネズミ)がパソコンの入力装置であったり、
言葉なんてイメージや思いを伝えるもの、言葉は時代と共に変わってゆくもの。
”正しい言葉”なんてこの世のどこにも無いのだ。

とにかくあれはパイルバンカーなのだ、
意味はよくわからないけどパイルバンカー。というお話。

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