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漢字の読みとかふりがなとか

 現実に出来ているかは、置くとして(汗)。
 漢字に振るルビは多めにした方が良いな、と考えるデリカです。
 漢字や漢語の読みで、作者と読者の間に齟齬を生まないように。
 本当に、実際に出来ているかは置くとして、なのですけど。

 漢字も、人により、時代により、好みの読み方読ませ方があるのですよね。
 そして、それが、文章全体の印象にも響いて来るものです。

 たとえば、「話」という字、こちらは、

名詞: 単独で「はなし」と読めます
動詞: ふりがな「し」がついて「<はな>し(ます)」などとなります。

 では、「おはなししましょう」なんて会話文を表記するには、どうしたら良いのか。
 以前の私、あるいは、今でもビジネスシーンならば、

「お話しましょう」

とします。この場合の「話」は、明確に名詞ですから。
 でも、小説などの柔らかい文章では、近頃、私は、

「お話ししましょう」

を多用します。
 誤表記と言えるかも知れません。読者から指摘された事もあります。
 でも、「"し" が2つ続いている」と読者に明確に伝えるには、後者の方が無難でないかと思うのです。

 「映える」という言葉、こちらは、

「はえる」

が正しい読みでしょう。「夕日に映える」なんて用法が典型的でしょう。
 でも、今、文章中で使うならば、

「ばえる」

と読ませたいですよね。
 この場合、ルビを振るべきか、むしろ、ルビを振るのが野暮か、悩んでいる今日この頃です。
 いっそ、カタカナで

「バえる」

とでもした方が良いのでしょうかねえ???

8件のコメント

  • こんにちは! 私は一度「ばえる」を漢字+ルビで書いたことがあります。該当箇所を今読み返してみたのですが、カタカナのほうがよかったかなと思いました(後で直すかも)。

    「~バエ」という名詞から作られた動詞のような気がするので、「バエる」のほうがしっくり来そうですが、どうでしょうね。

  • 私は、「わかる」にいつも悩みます。

    分かる、解る、判る、漢字の意味がみんな違うんですよね。

    ニュアンスとしては、「いい」と「良い」も悩みますねー。「良い」は「よい」なんですよね。
  • こんにちは!
    まさに「お話ししましょう」で散々悩んだことがあるので、反応してしまいました。
    もう最近では対話をしましょうとか、そこで悩まない書き方に変えちゃってます。
  • maruさん

    こんにちは!
    そうですね、カタカナ表記ならば「バエる」ですね。
    でも、近頃は「インスタ映え」で、しっかりとググれたりするので、「映え」でもおかしくはないと思うのです。
    ただ、流行語ですから、その読みがいつまで通用するかは、不安要素ですね。
  • 林海さん

    わかります~!
    私も、「分かる」、「解る」、「判る」は、多分にその時に気分になってしまっています。
    一般的には「分かる」、不明な謎が解明された時には「解る」、二者択一から判別する場合は「判る」かなあ、と漠然とは思うものの、厳密に使い分けは出来ていませんね。
    ましてや、それで、読者とコンセンサスが取れているかどうかは、皆目分かりません。

    「いい」は、基本的には「良い」にしています。
    確かに、読みは「よい」でしょうけど、統一してしまって良いかなあ、というスタンス。
    ただ、マイナスなニュアンスの場合には「いい」かな、「いい加減」みたいな。
    これが、プラスのニュアンスだと「良い湯加減」にしたり。
    あるいは、京都言葉主体の拙作『アンドロイド美織』では、「ええ」で統一していたり。

    まあ、これも、多分に怪しいです。
  • 朝吹さん

    こんにちは!
    悩ましいのですよね。
    私も、以前、可能表現が「ら抜き言葉」になりそうなケースでは、「食べられる」、「食べれる」とはしないで、「食べる事ができる」みたいな別表現を使った時期もありました。
    でも、それも、まだるっこしいというか不自然な気がして。

    「話」は、「お話」であれば、まだ、名詞である事が明確だから良いのですけど、

    「話しましょう」

    だと、

    「はなしましょう」
    「はなししましょう」

    どちらなのか、全く不明ですよね。
    強いて推せる表記は、

    「話をしましょう」

    でしょうか???
  • 読む人がーよりも、こういう話が出来るのが書き手の集まりだなあ、
    楽しいなあ、と幸せになってしまいました。
    作風にも掛かる重要な部分ですね。
    ついつい読者の対象年齢を考えて書くことが多いのですが、カクヨムだと何も考えてませんでした!
  • 晴れ。さん

     リプライありがとうございます。
     読者に作品を読んでもらうにはどうしたら良いか、それも、こちらが意図したニュアンスが伝わるように読んでもらうにはどんな表現が最適か、書き手の皆さん方とならでは共通話題になった様で、話題を提起した甲斐がありました。
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