こんにちは。銀鏡です。
本日は、カクヨムコン9参加作品の中から、ayaneさま『陰陽師の隠し子の末裔、陰陽師花子と霊感少年西郷寺太郎のミステリー倶楽部』を紹介させていただきます。
https://kakuyomu.jp/works/16817330663395059078これまでも数々の名作を書かれているayaneさまですが、今回はミステリーということで、一段と魅力的な作品となっています。
陰陽師花子(おんみょうじはなこ)さんと、西郷寺太郎(さいごうじたろう)くんは、同じ高校に通う一年生で、花子さんの母親と太郎くんの父親が婚約をして同居している(ただし周囲には内緒)訳ありな関係です。
しかしながら、花子さんは太郎くんよりも生年月日が5日早かったため、結婚すると太郎くんのお姉さんとなる事実から、花子さんが女王、太郎くんが下僕という圧倒的な主従関係が構築されます。
悲劇は高校でも。
花子さんが、高校でミステリー倶楽部を創設しようとし、太郎くんは、人数合わせのため強制的に部員にさせられます。
もう1人、イケメンの木更津卓人(きさらづたくと)くんと3人で、ミステリー倶楽部が創設され、化学準備室を部室として、人体模型(次郎、後にジロ子に改名)とともに、未解決事件の解明のため始動します。
そんな矢先に、学園の女子高校生が殺害されます!
容疑者が現れつつも、あと一歩有力な証拠もなく、そんな難航する捜査を嘲笑うかのように、悲劇は連鎖して……。
この作品は、複雑怪奇な事件と、背景に潜む過去の惨劇など、ミステリーとしての面白さも充分ですが、花子さんと太郎くんの圧倒的なキャラクターが物語を彩っています。
女王様気質の花子さんは美人でスタイルもいいのに、太郎くんは世界が自分たち2人だけになっても花子さんのことを恋愛の対象にしないと言わんばかりに、太郎くんは花子さんに、けちょんけちょんにされています。
なのに、太郎くんは霊感がある上に、極度の怖がりのせいで、花子さんの寝室に潜り込みダンゴムシのように眠り、花子さんの逆鱗に触れています☆
この掛け合いがまた、面白いんです!
とはいえ、何だかんだ言って、太郎を許し、また捜査のために太郎を同行させては、霊感を推理に活用したり、一定の信頼関係はある様子。
結構、ナイスコンビですね(*^^*)
ayaneさんの多くの作品で共通することですが、1話のストーリーが短く、かつ文章も非常に読みやすいので、複雑な事件なのに楽しく分かりやすく読み進めることができます。
ファンアートは、ミステリー倶楽部の3人(+1体)です。
外見的特徴は、私の想像で補完したところも多く、作者様のイメージと異なっていたり、私が読み飛ばしてしまったところとかあったりしたら、すみません。
カクヨムコンはもうすぐ終盤で、本作も佳境に向かっています。
最後まで追いかけさせていただこうと思っています☆