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さよなら鎌倉殿

というわけで『鎌倉殿の13人』、最終回が終わりました。
いや、構成力すっごい(小学生並みの感想)

最終回がもちろん(救いの少ない終わりではあったものの)素晴らしい締めくくりであったことはもちろんですが、其処に至るまでの各キャラごとの造形がそれぞれの末路から逆算して関連するアイテム、対比となるキャラクターなどを散りばめて描写していくそのストーリーの組み立て方が類を見ないレベルの完成度でした。

おかげで可愛そうな上総殿、サイコ義経がすでにして遠い日の出来事のように思える程に濃密な一年間を送れました。

個人的にはコミカルさでは『真田丸』に軍配が上がり、戦闘描写では『風林火山』が勝るものの、純粋な完成度では2000年代の中でもトップクラスの作品だと思います。

お約束のエピソードを覆すにあたっても、単なる逆張りやお茶を濁すのではなく、「ただの坊主でしかない文覚は義朝の髑髏を手に入れられる機会なんぞあるわけないだろ」など「ここまで主家殺しさえ厭わなかった鎌倉武士が忠義とか御恩だとかで決起するわけないだろ!」だとか、筋道を立ててそのうえでオリジナリティを出してくるのが個人的にはツボなポイント。

それを踏まえてのベストシーンはやっぱり政子の演説シーン。
なんだかんだ小四郎の正しさや貢献度自体は皆が認めるところだったのと、「ナメられたら○す」の鎌倉メソッドに回帰するの良いよね…
オーベルシュタインも長生きしてたらカイザーリンにあんな風にフォローして貰えたのかも……いや、ないな。

とにもかくにも、楽しい一年を過ごせました。
ありがとうございました。

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