先ほど、『ランブリングジョーカー』完結しました。
全51話構成です。
どんな作品かと言われれば、ぶっちゃけバイオハザードみたいなもんです。
（切り口は違いますが）
中身としては主人公の18歳根暗男子が銃とナイフで凶暴化した動物と戦うお話です。
実は構想自体は12､3年前にしており、そこでWordに縦書きで４話分くらい書いて放置されていたものです。
いわゆる「ネタとして思いついたがそのまま続きが書けずに放置」の作品です。
この感じ、わかっていただける方、いらっしゃると信じてます…！
そんな作品を、カクヨム始めて数ヶ月、ちょっと続き書こうと再開し、インターバルを挟んで今年度秋に週１～２のペースで更新していきました。勢いのまま書き進め、日々脳内で妄想を繰り広げながら物語の展開を考え、書き続けました。
そして、本日やっと完結です。
こんな好き勝手書いた作品を読んでいただいた皆様、ありがとうございます。
コメントやレビューが書かれる度に、舞い上がっておりました。
相変わらず、わたしの作品は作風が暗めですので、毎日読むというよりは、余裕のある休日向けのような気もします。
少なくとも、疲れた平日に読むには少々重いかもしれません。
辛い過去を持つ18歳の男女（超常ではない特技持ちで組織所属）と、日常が壊れた平均的な感性を持つヒロインが織り成す物語は、モンスターパニックが苦手な人はちょっと敬遠した方がいいかもしれません。
ちなみにわたしはワニとか蛇とかの映画は初見は直視できずにビビりながら見ていますｗｗｗ
world is snowさんより以前本作にコメントをいただきまして、
「刀弥くんや観生ちゃんのようなある意味異質なキャラたちを、天音ちゃんという一般に近い感性の持ち主を通して見る。この構図が、感情移入のしやすさをぐんと高めてくれていて、素晴らしいなと感動しながら拝読させていただいてます！」
とコメントを頂いた際には、嬉しさと同時に「なるほどな」と自分でも感心してしまいました。
ああ、こういう見方もあるのかと。
元々、原案は昔のアニメ（BLUE SEED）の中に『ビルの合間で犬のような生物に食われるサラリーマン』という描写があり、そこのイメージから走り出したのですが、当初は戦闘マシーンのような主人公が人知れず凶暴化した生物と戦う、本当にハードボイルドな作品にしようと考えていました。
しかし、ヒロインの姿を書いていくうちに、ちょっと別の思考が出てきまして…。
『高校事変』という漫画の中で、「男子生徒の７割は授業中に妄想するだろう。学校を占拠した武装勢力を自分一人が勇敢に戦い撃退した上、意中の女子生徒から惚れられる」というセリフがありました。
なら、そういう妄想を実現する作品にしてみるのもいいかも、と思いました。
「学校では根暗で友達も少ない（成績はそこそこいい）高校生が、実は人知れず組織に所属して戦っている」
「同級生の女子を助けることになり、好意を寄せられる」
「辛い過去を持っているヒロイック性」
「俺に感情はない」
「実はちょっと家庭的な面もある」
などなど、草食系男子に厨二っぽさをを盛り込んだ作品へとシフトしていきました。
そういうのが好きな方、浸りたい方は、どうかご一読を<(_ _)>
そういえば、主人公・刀弥とヒロイン・天音には、わたしの大好きな『フルメタ』のイメージも意図せず加わったかもしれません。特に後半にかけて。
そんな紆余曲折あった本作ですが、書き始めた当初はまたボツ作書いたと思っており、まさかどんな形であれ完結させられるとは思っていませんでした。
これも、この作品を読んでいただいた皆様のお陰です。m(__)m
本当に初期段階では刀弥と観生のようなチームが更に複数出てきて、なんていう展開まで考えていましたが、わたしはかなりお腹いっぱいになってしまったので、『ランブリングジョーカー』はこんな形で完結にさせていただければと。
もし我慢できなくなったら、また続き書くかもですが、まずは未完作品を完結済みにして、新たな昔話オマージュ作品に手を出せたらなと思っています。
それでは、カクコン参加の皆様には残りわずかではありますが、カクコンエントリ作品の完結をお祈りしております。
読み専の方、これを機に目を通していただけると幸いです。
銃を手にした少年が寡黙に戦い続ける物語
『ランブリングジョーカー』はこちら
https://kakuyomu.jp/works/16817330650344973802