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ここまでのあらすじ

十六歳の高校生・真部光は、学園で手酷いイジメを受けていた。
イジメ相手を殺すか、自分が死ぬかの、瀬戸際に追い込まれた時、公園で本物の拳銃と実弾を拾った。
一度は刃物で立ち向かったものの、多勢に無勢、歯が立たず、愛する家族にまで害が及ぶようになって絶望した光は、天恵のようなその拳銃で、イジメ相手の不良五人を次々に射殺してしまう。
少年とはいえその罪は重く、家庭裁判所は検察庁に逆送致した。
光は刑事裁判で死刑判決を受けるが、贖罪のつもりで頑なに控訴せず、一審で死刑は確定。
しかし、執行前の最期の面会で弟と会い、驚愕の事実を知らされた。
そこで、真部光は二度目の絶望をして、その不条理に、在るものの主・神を、激しく呪った、死んでも死にきれないと悶える。
そこへ、無いものの主・シャドウが独房の壁に影をなして、そんな光に救いの手を差し伸べる。
この世界の95パーセントを支配するシャドウ軍と、かつてはその逆であった神軍との、激戦地「双子座」で捕虜になっている、シャドウ軍の姫君を救出する戦士として、奇妙奇天烈な異世界に派遣される。
みごと姫君を救出して、処刑を免れることになるのかどうか?
前代未問の〈しかしありえないことではない〉意外な結末を迎えることになる。

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