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自分の中で3つの物語が完結しました。 ――「あやし者」後書き――

自分の中で3つの物語が完結しました。
ひとつは、カクヨム登録当初に連載したけどエタってしまった末に削除した作品「凪之比売」。
もうひとつは、長編化に断念した「坂バカ女子に困難《のぼりざか》は、つきものです!」。
3つ目は、上記2作の要素を取り入れた、今作「あやし者の介護をします! ~アカシアホーム群馬ケア記録~」。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859188754566

というわけで、「あやし者」先日完結しました。
カクヨムコンの読者選考を通過できる見込みはありませんが、読者様に感じて頂きたいこと、伝えたいことは拙いながらも書いたつもりです。

もともと、介護について小説という形で発信したいという気持ちはありました。
ただ、介護というと身構えてしまうかたが多く、介護(の話)は読みたくない、という声を耳にしたことがあります。
介護は人の生活に関わるデリケートなものでありますし、ニュースで痛ましい事件が扱われたり、身内の介護は重いものがのしかかってきます。
介護イコール目を背けたい、という気持ちは否定できません。
身内の介護に関する小説は多数見受けられますが、介護現場が舞台の作品は見かけたことがありません。在るとは思いますが、目立ちません。介護現場が舞台の映画やテレビドラマも「任侠ヘルパー」くらいしか思いつきません。
私自身、何かに興味を持つきっかけは、アニメや映画、テレビドラマ、小説といった作品であることが多いです。
でも、縁あって介護職になったとき、介護職のイメージがほとんどありませんでした。介護に関する本も、身内の介護に関する実用書くらいです。
介護職って、作品の題材にすらならないんだ、と思ってしまいました。
ならば自分が、介護職の作品を書こう。そう思いました。
……介護職って、作品の題材にすることすら難しいんですね。
「あやし者」は、かなりマイルドに書いています。なるべく明るくしています。同業者が読んだら「甘過ぎる」と言われてしまいそうなくらい。でも、介護現場に馴染みのないかたにしてみれば、これでも読むのがツラいかもしれません。
ガチな介護現場は、読者様に負担をかけてしまうかもしれない。
ファンタジーにして多少ぼかして、それでも自分が仕事で感じたことは作品に入れて、少しでも読者様に介護職のことを知って頂きたくて、手は尽くしました。
「凪之比売」で生かすことの出来なかったキャラクター達の一部(ミチカ、美九里、匠、犬養専務)、「坂バカ女子」がどうしても鬱展開にしかならないために長編化を断念せざるを得なかった詩織とぬーちゃんは、こちらで生きてくれていますが……。
物語としては消化不良で、ストーリーは中途半端ですし、キャラクターももっと掘り下げて書きたかったです。
物語は終わりましたが、ミチカ達アカシアホームのお仕事は続きます。
もしもまた、ミチカ達の物語を再開させる日が来るとしたら、また温かく見守って頂ければ幸いです。

こんさん恒例の、「脳内キャスティング」で後書きを終わりにしたいと思います。
執筆するにあたりざっくりイメージしていた俳優さん達は、こんな感じでした。


     ◇   ◆   ◇


江原心愛:福原 遥

黒沢美九里:眞栄田郷敦

松雪主税:中川大志

犬養 匠:加藤清史郎

及川紗優美:志田紗良

江原茉莉:宮崎花蓮

椛:中村優一

英姫:本田翼

遠藤 了:成田 凌

秋沢真澄:志尊 淳

小柏詩織:瀧本美織

又一 新:三浦貴大

小柏 武:升 毅

武笠瞳美:佐藤仁美

萩井憲剛:音尾琢真

江原雅愛:津田寛治

江原道子:羽田美智子

家塚弓子:余貴美子

浅見誠一郎:沢村一樹

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