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「もみじ、ひとひら」あとがき

こちらのノートは「もみじ、ひとひら」の後書きでございます。
ネタバレを含みますので、要注意。
なお、キャラクター人気投票はまだ受け付けております。ふるってご参加下さい。2/7まで、エッセイにて。


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もみじが舞ったようです。


では、後書きをば。


①作品を書こうとしたきっかけ

一昨年に「もみじな彼女と平凡な俺と」という短編を公開しました。そのとき、読者様から長編化を勧められ、「やってみよう!」くらいのノリで始めました。

「もみじな彼女と平凡な俺と」及び関連短編は、こちら。

「もみじな彼女と平凡な俺と」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885780287

「メープルよりも甘い味」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885933316

「コップの中の漣 ~もみじ、ひとひら~」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886305938

「コップの中の漣 ~親父だって恋をする~」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886328078


②ストーリーについて

最初に考えていたストーリーとは、だいぶ変わってしまいました。
恋愛パートは変わりませんが、それ以外は原形をとどめておりません。
最初に考えていたのは、燈哉が完全なる悪役で、楓と付き合う勇貴のことが許せなくて、とことん追い詰める……という感じでした。その燈哉は、実は肝硬変から肝臓がんを患って余命わずかで、燈哉が亡くなった後に彼の子どもを育てることになる……という筋でした。
が、考えるうちにどんどん物語が変化し、当時の物語は跡形もなく。
磐音も真美も甘露も、最初はいなかったのです。

読者様が驚いて下さったラストまでの流れも、3パターン考えていて、そのうちのひとつを採用しました。
ひとつは、楓が輸血か骨髄移植で人間になる(そこまでの流れが考えられなくて、没)。
もうひとつは、勇貴も楓もこのまま。これでいくしかないのかな、と思っていたところ、福山雅治の「ひまわり」という歌に出会いまして、その歌詞に勇貴と楓を重ねてしまいました。
このまま悲恋に終わらせてはならない。
そう思い、3つ目のラストを考え、それに決めました。
勇貴につらい決断をさせてしまう。しかし、最愛のひとと添い遂げることができる。勇貴なら、そんな道を選ぶかもしれない。
というわけで、本作のイメージソングは福山雅治の「ひまわり」です。


③キャラクターについて

及川勇貴と楓というキャラクターは、もう削除してしまった拙作に登場したキャラクターから流用しました。名前だけ。
楓については、「もみじの映えるお屋敷で」の呉葉だと指摘されましたが、そちらはパラレルワールドみたいなもので、楓とイコールではありません。
次に思いついたのが、燈哉、磐音。真美と甘露は最後でした。


④最後に

いつもありがとうございます。
皆様のお蔭で作品ができています。
このシーンを入れたかった、もっと練りたかった、という悔いはあります。楓ちゃんなんか、3回ナース服を着る予定だったのが1回しか着なかった。
しかし、ずっと頭の中に渦巻いていた物語をアウトプットできて安堵しました。
余裕があれば、おふざけの短編を書きたいです。
余裕があればね!


⑤最後の最後に
紺藤恒例の、脳内キャスティングです。
大雑把に、俳優さんをイメージして書いておりました。
数年前から考えていたので、登場人物の年齢よりも俳優さんの年齢の方が上です。
紺藤の場合はこうだった、という例ですので、さらっと流して頂ければ。一番大切なのは、読者様の読み方ですから。

及川勇貴:中村優一

楓:倉科カナ

及川磐音:岩永徹也

新井真美:内田理央

甘露:矢野聖人

燈哉:藤原竜也

中山 葵:趣里

コンビニの店長:尾上寛之

出っ歯の男:阿部サダヲ

新井直成:内藤剛志

及川 透:風間トオル

及川奈々:大塚寧々

課長:斎藤 暁

館長:光石 研

両角 達:本田博太郎


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では、ここまで。
また別の物語で会いましょう。

5件のコメント

  • 悲恋に終わるストーリーもあったんですね。
    確かに異種族間の恋愛は正直な話、ハッピーエンドになる気がしない。
    で、鬼になった勇貴くんですが、楓さんと同じ鬼になったんだー!って、簡単に喜ぶような話でなくてよかったです。
    その、不安や恐怖がリアリティで。
    そこからの穏やかなラスト、とてもよかったと思います。
  • えーきちさん
    いつもお世話になります。
    そーなのです。異類婚姻譚は、純粋なハッピーエンドが少ないように思えます。
    こんちゃんも結局はハッピーエンドで書かなかったのですが^^;


    >鬼になった勇貴くんですが、楓さんと同じ鬼になったんだー!って、簡単に喜ぶような話でなくてよかったです。
    その、不安や恐怖がリアリティで。
    そこからの穏やかなラスト

    まさにそこを書きたかったのです。それに対する楓ちゃんの心情が上手く掘り下げられなくて、そこは後悔しています(そのことについて甘露に打ち明ける場面も考えていましたが、完結を優先してしまいました)。
    妖怪がわいわい生活するような楽しい物語が好きなかたにはつまらない本作ですが、私はむしろ自作のように人間社会にひっそり異種も生活している物語が好きです。他者様の物語でも。

    かなり書いてしまいましたが、自分が気づかないだけでもっと語りたいようです。
    ↑迷惑な作者
  • >妖怪がわいわい生活するような楽しい物語

    わいわいでもいいんですよ。ただ、やっぱり妖怪なり人外にだって、存在する上での背景や何かがあって然りな訳で、それをすっ飛ばすと薄っぺらい作品になってしまうのではないかなぁ、なんて考えております。

    にしても、楓さんのキャストは倉科カナちゃんですか~。
    いいですねー、お胸……ゲフンゲフン。
    私は勝手に川村ゆきえちゃんなんかで想像しておりました(笑
  • んー……ちょっと言葉が足りなかったかもしれません。
    すでに退会されているユーザー様の作品で、違和感を覚えたのが、“妖怪がわいわい生活するような楽しい物語”だったのです。その理由は、えーきちさんが仰るような“存在する上での背景や何か”が軽んじられていたから。
    「ゲゲゲの鬼太郎」や「ぬらりひょんの孫」は、妖怪がわいわい生活する場面がありますが、それは妖怪のコミュニティが描かれているからこそだと思っております。設定や基盤がしっかりしているから。
    私は鬼の社会が書けませんでした。それなので、今のところ書けたのは、最小限の登場人物と屋敷くらいです。

    倉科カナちゃん、大ファンなんですわ。
    「刑事7人」の、ぶりっ子とは無縁で、居酒屋でおっさんと一緒にビールジョッキを持って焼き鳥食べて、尚且つ品位は失わないキャラクター像。めちゃくちゃ良いです。おむ(自主規制)。ぜひ、ナース服も。
    以前、吉岡里帆のイメージだと仰る読者様がいらっしゃいました。
    川村ゆきえさんは「どんど晴れ」かドラマのゲスト出演で見ましたが、最近見てないな……。
  • >それは妖怪のコミュニティが描かれているからこそだと思っております。設定や基盤がしっかりしているから。

    そそ、しっかりしてるんですよ。基盤や設定が。
    以前、自分で妖怪物を書こうと思って書き出したんですけど、たまたまゲゲゲの鬼太郎をテレビで見てしまって、自分のは全然駄目じゃんってなってしまいました(笑

    そうですね、鬼の社会は描かれていませんでしたね。
    何か昔話風で読んでみたい気がします(笑

    吉岡里帆はドストライクなんですけど、楓さんって言われると私的には違うかなぁ~。
    読み手さんそれぞれのキャスティングイメージがあって面白い(笑
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