「自傷 純文学」を含む小説

ぼくの好きな人に、好きな人ができたらしい。 ぼくは彼女に笑顔でありがとうと言ってもらいたいので、彼女の恋愛を手伝うことにした。 ーー ※性的な描写、自傷行為の描写を含みます ー…

自傷癖を持つ男子高校生・葛城操はある日、愛読していた幻想小説家・神城塔一と知遇を得る。いつしかふたりは「虚弱体質」ゆえの寂寥と矜持とを、通わせていく。やがてそれらは、他の「病める…

星神楽の番外編。 使いたい古語をふんだんに詰め込みました。 『星神楽』と一緒に読んでもらうと、構図関係が分かると思います。 公募を一旦休んでいますが、九州芸術祭文学賞で次席にな…

自傷しないとマンガが描けない難儀な女性マンガ家の話。直接の描写はありませんが、自傷、リスカの痛い話が出てくるうえ、そのほかにもけっこうグロいところがあるので、ご注意ください。ジャ…

自傷行為が趣味の女子高生と不良になりきれない男子高校生の話

「サキのタトゥー、好き……」 「可愛いでしょ。お気に入りなんだ」 　たわれるように舞う二匹のジャコウアゲハ。一目で魅了されてしまった。蝶の羽を描いている繊細なグラデーションに、い…

心の病気を抱えていたり、心が迷子だったり。そんな人たちが愛とか友情とか、ありがとうとかごめんなさいとか、そういうものにたくさん触れながら立ち止まったり進んだりする話。 SSのよ…

家から追い出された春のはじめ、あたしはきれいな年上の女性に拾われた。 追記）2023年1月5日、加筆修正しました。

　いつも視界の隅で、誰かの指が夜想曲を弾くような手つきを繰り返していた。執拗に、冗長に。 　それは、バスの車内で揺られる今では、周りの乗客たちが携帯電話を弄る動作であったり、運転…

※自傷行為の生々しい描写があります、ご注意ください。 この感情は虚しくて、惨めったらしい醜いものだ。 何者にもなれない私が唯一特別になれた行為は、自分の体を切ることだった。

ＳＮＳで親孝行しろと説教された私は、耐えきれず自傷に走る。私には、愛を超えた恐怖が根深く植え付けられていた。

死にたがる心に逆らうように生きている青痣だらけの体が憎くて、僕は中学校から帰る途中にホームセンターで牛刀包丁を買った。 ※暴力行為を肯定するものではありません。命大事。

短編 多分ジャンル違い。 純文学のつもりで書いていますが、実際どのジャンルになるんでしょうかね。

～本文より～ 　この、自殺する自由を受け入れる施設は、サイン一つで入所できる。何の審査もない。ただ訪れて、受付嬢から手渡された紙に、名前を書くだけでいい。 　入所者は番号札を与…

音楽室で、友だちが腕を切っていた。 殺したい。息苦しい現実の中でフルートを吹きながら、二人は共に願った。 現に秘せられた、幻覚のような傷と音色の青春。中学三年生の夏。 ＊一般的に…

精神疾患を抱える女子高生の結香は、同じクラスの真澄に恋をしている。憧憬の世界に生きる彼女の現実は息苦しいものであった。ほんの少しですが残酷な描写があります。【この物語は自殺・自傷…

【第三回金魚屋新人賞　二次選考通過作品】 天才芸術家に愛された青年、しかし「ふつうの恋愛」はそこになかった。 終わらない貧困と病苦の中、救いを求め、赤い世界に溺れてゆく。 …