「汽笛」を含む小説

北條つぼみ アサミ 辻中海人の3人が繋ぐ､ ある住宅街のお話…

――出港の汽笛が鳴る。ジャスティスは甲板から徐々に小さくなる自分が育ってきた国を見ていた。 「父様、母様……必ず戻ってきます。それまでどうか無事で」 親友と仲違いしたジャステ…

「どうかその手を離さいませんように」 いつか会いたいと願った。 そうしたら本当に会えた。 なのにどうしてそんな悲しい事を言うのだろう。 何がいけなかったのか。 今となってはもう…

【海の匂いと汽笛の音がする島で繰り広げられる和洋折衷シンデレラファンタジー、完結！】 純潔と癒しを司る神獣セレニティが住まう島国、クレセンティア。 三日月の形をしたその島には、…

1時間で書いたものを投げていきます。 この物語群は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません 【簡易目録】 目の前に、ありえない姿の死体が転がっていた。………

自分の小説や映画などで物語を作る時に冒頭に作品をイメージした詩を書く癖が私にはあります。それらをまとめたものがこの詩集。何かしら作品を作り続ける以上、いつまでも増え続ける詩集。 …

生前叶わなかった広軌鉄道を異世界で… 今年で28歳になる旭日は鉄道設計および敷設計画立案者として会社で働いていた。しかし自分の立案した計画は誰にも真面目に見られていなかった…そし…

ヒグマの親子は峠の頂上で少し開けた場所に出る。そこは信号所だった場所だ。

　蒸気機関の発達した架空の19世紀末。とある極東の島国の異国情緒あふれる港町に、女手一つでパン屋を営んでいる母親と二人暮らす少女・安藤ルカ（瑠花）。彼女の毎朝の日課は港の見える小…

早朝に目が覚めたミコトは高校で離れた幼なじみのハルに唐突に夜のさんぽに誘われる。みぞれの中、二人はかつて遊んだ道を再び辿る。（「汽笛」） ～～～～～～～～～～ 「みぞれ降る日の…

長崎で生まれ育った勇人は高校を卒業すると 関西の大学へと進学する。 関西に出てくる友達はいなかったため大学デビューとまではいかないが最高のキャンパスライフを送ろうと考えていた。 …

のんびり道を歩いてたら、急に現れたクマに噛まれて死んだ。 そんな真っ向勝負の異世界転生話、ありふれてるとはお思いですがどうかお待ちを。 目覚めたところは白亜の神殿、目の前に立っ…

男は夜行列車に乗車中、目を覚ますととある駅に停まっていた。向かいに停車中のローカル線が気になって、車掌にどこの駅なのかを尋ねると思いもよらぬ答えが返された。 「夢幻鉄路」「汽笛を…

高校三年生で幼なじみの『僕』と『私』は、出航が間近に迫った夜、二人きりで舟から抜け出し、二人にとっての想い出の場所に来ていた。 遠くから舟の汽笛が聞こえる。この汽笛が三回鳴った…

終電が終わった後、直走る列車。日常の喧騒とは異質な雰囲気が漂う列車が向かう先は山間部の過疎の村にある病院。昭和初期に建設されたドイツと日本の合弁の病院。令和でも存続するこの病院は…

自分の居場所が見つからない。 僕の住む世界は広くて、様々な人がたくさんいるのに、どうして、こうも、やるせない孤独感に苛まれ続けるのだろうか。 星の綺麗な夜、大学生の彼方は、一…

【再び、あの街へ汽笛が響く。】 2020年3月14日、常磐線、浪江 - 富岡間復活、全通。 9年ぶりに軌道を軋ませ、汽笛の音はあの街に戻ってくる。 分断された鉄路を巡る、ある兄妹…

曰くその汽車は、死期が迫った人間の元に訪れる。死んだ後に天国へ行くか地獄へ行くかを見極めるために。 陽富ナツもまた、その汽車に乗せられた1人だった。大正の世に生まれ、自由な空…

「夢幻鉄路」「汽笛を聞いた夜」に続くシリーズ最終作。夢幻鉄路の主人公のふるさと再訪から数年後の物語。今度は二人で──。 シリーズ過去作は以下になります。合わせてどうぞ。 「夢幻…