「怪異 ジュブナイル」を含む小説

――私の世界では、ずっと雨が降っていた。 何も持たない少年は、雨を持った少女とすれ違う。 それは、人生の行方を決めるほんの少し前、誰も必要としていない、必要とされていない二人…

小学六年生の柚子が迷いこんだのは、学校のようで学校でない、奇妙にねじれた迷宮だった。人面犬、参り女、うしむし……何体もの怪異がうろつき回る迷宮を、同じく迷いこんできた少女・モネと…

離婚調停中の父母のもとを離れ、祖母の暮らす田舎町にやってきた志筑ひばり。彼女はそこで、生まれつき奇妙な宿命を背負わされた少女・神代リアと出会う。彼女は将来、家で祀られている守り神…

とある地方都市の中学校。女子バレー部とバスケ部との対立が原因で、須賀縫をはじめとするバレー部員たちは「フランメさま」の呪いをかけられてしまう。縫は呪いから逃れるため、夢の中で出逢…

中学一年生の瀬戸深月は、転校初日に見た夢の中で、美しい洋館に住まう不思議な少女と出会う。少女の名は、メイズさん。彼女は深月に「絶対に的中する占い」の方法を教えてくれるが……。台湾…

“霊和”xx年。20××年6月6日午後6時。 夕暮れ。黄昏刻。逢魔ヶ刻。 兵庫県神戸市に、M9.9の歴史上稀に見る、未曽有の巨大地震が起こった。 死者行方不明者、合わせて数十万人…

自称、どこにでもいる高校生のユウキは、通学中に『妖精』を目撃する。 同じく『妖精』を目撃した幼馴染のスミカと、もう一人の幼馴染でオカルトマニアのレンヤと共に、不思議な体験の謎を解…

※【完結版】とは内容が異なります。 女子高校生アキラが転校したのは桜中央学園高等学校。 しかしその学園では教師の不審死事件が起こったばかりだった。 学園に伝わる不思議な言い伝えに…

地上高三千メートルの宇宙太陽光発電タワーがそびえる都市、美鈴田区。 その街で密かに人を石に変えてしまう怪物『メデューサ』の目撃情報が相次ぐ。 高校の雑誌部の部員、ゼロとリュウジは…

※残酷描写なし。ホラー描写もかなり薄めです。あしからず。 ある少年が日課の夜の散歩中に出会ったのは、姿の見えないバラバラ死体。生前の記憶を持たないという彼女が一体何者であるのか…

【呼び込み】 オカルト研究会に集う５人の男女が知恵を出し合いながら、本当に発生するかどうかも不確かな超常現象に備えるというのが物語の骨子です。 ここに書くのは無粋ですが、最後には…

ぼくの家には猫がいる。名前はタマさん。 タマさんは元・野良猫で、すっごく謎に満ちているのだ。 おとうさんがくれた、「秘密のなんでもノート」 ぼくが疑問に思ったことや、考えたこと…

転校生、倉敷矢竹。彼が移った先の学校には朽ち果てそうな旧校舎があった。そこにある七不思議に自ら巻き込まれていく、矢竹に以前邂逅したという覚えの無い美少女。彼女と訪れた旧校舎で、他…

高校二年の夏休み。 虎の絵を見に行った二人の幼馴染は、虎を見た。 ――――その、あまりに恐ろしい、怪異としての虎を。