「奈良」を含む小説

奈良時代、蝦夷との戰場となった桃生柵には、最強の兵がいた。 彼は───二十八歳にして、女の手も握ったことのない、清い男だった！ それが上司命令で縁談することに！ しかも相手は「鬼…

　家族が死んでいるわけでもない。悲しい過去だって抱えていない。自分だけしか持たないような特別な力もなければ、異世界に行き来できるわけでもない。 　そんな、主人公としての要素を何…

開元22年（734年）、唐で没した遣唐使と、彼の見た悪夢の話。

奈良時代。 不幸な母親を襲った非業の死。 母刀自（母親）は、魂となり、天涯孤独となった娘を見守る。 ◆「あらたまの恋　ぬばたまの夢　〜未玉之戀　烏玉乃夢〜」 読了後にお読みいた…

奈良時代。上毛野君の屋敷に女官として買われたあたし。 どんな暮らしだって、あたしは、元気を失いたくない。 明るく笑って、朝の一日を始めたい。 「あらたまの恋　ぬばたまの夢　〜未…

　奈良時代。10歳で三虎に命を助けられた古志加《こじか》は、男と間違われ、男ばかりの衛士舎に放り込まれた。 　いつも不機嫌顔で口の悪い三虎は、上野国でも名家の若さまで、下人扱いの…

　深緑は《ふかみどり》ではなく、《しんりょく》と読みます。 　古代後期？の日本っぽい異世界の、和風ファンタジーです。 　皇位継承はせず、武官として裏方で頑張っている第一皇子（2…

奈良ひさぎが2024年以降でやった新しいことを、つれづれなるままに書くだけのエッセイです。 自創作でやった新しいことはnoteで書きます。創作以外の試みだけこちらで連載。

古都を歩み、僕は春を捜し続ける。

【はてなインターネット文学賞　大賞受賞作品】 古文×現代×ファンキーな御伽草子。 誰もが知るあの古典作品が、令和のネット社会に蘇る！ 2022/11/5 追記： KADOKA…

小説冒頭で肉体五官の門を、煩悩を、まず描いています。以降は前作「阿漕の浦奇談」におけるヒロイン・待賢門璋子と、その彼女の崇徳天皇始め６人の皇子・皇女たちの、今世に生まれ変わった姿…

遣唐使として重職を担っていた吉備真備も今は老い、政敵藤原仲麻呂によって筑前国に左遷されていた。しかし仲麻呂は更なる一手として、老いた真備を殺すべく、二度目の遣唐使として唐に派遣す…

中大兄皇子と中臣鎌足による古代律令制度への政治改革、大化の改新。乙巳の変前夜から近江大津宮遷都までを辿る古代飛鳥の物語。 ――馬が足りない。兵が足りない。なにもかも、戦のための…

『続日本紀』を呼んでいる限り、和気朝臣清麻呂という人は、学者肌の文官などではありません。バリバリの武官です。そういう訳で、こういう話が出来ました。

星野桜雨(ほしの　さくらあめ)、32歳、自閉症スペクトラム、特例子会社の障害者雇用で働いている、実家暮らし、未婚、鬱々として前向けにはならない、何かを否定することが多い、そんな私…

人口が減少し、鹿が人の代わりに統治を行っている奈良。県の5/6を湖に覆われ、水上都市として発達している滋賀。 少しだけ、あるいはかなり変な近畿地方についての短編集です。奈良、滋賀…

ゲンタとカヤは同じ村で育った幼馴染の少年少女だった。 結婚を意識する仲だったが、或る日宿った運命は、残酷にも二人を引き裂いてしまう。 やがてカヤは神の口を持つ巫女として祀りあげら…

筆者のエピソードや寺社にまつわるエピソードを紹介します。これまで拝観した数多くの寺社から、人間の煩悩の数と言われる百八箇所を選んで書いていきます。楽しく読んでいただければと思いま…

無事、完結しました。 深層で作るマナは自分の魂を削る……この現実に、エリカとナナは立ち向かいます。 そしてエリカが元いたエルフの世界は、魔族との全面対決の様相を示していき…… …

その日、日本は白い雲と霧に覆われ、世界から隔絶された。 やがて天津神が降臨し、瞬く間に地上を支配下に置く。世にいう国譲りである。 しかし、そんな絶望的な状況で抗う者たちがいた。 …