「千羽鶴」を含む小説

幸喜<こうき>と千鶴<ちづる>は婚約者である。 ある日、捨てられそうになった千羽鶴を持って帰ったところ、千羽鶴の千鶴が恩返しにやってきた。 その事をきっかけに、親が二人を婚約者…

母由紀恵三十六歳には十六歳のユキがいた。 ユキは病弱の娘だったが成長と共に健康を取り戻す。 だが・・・・・・。

1945年8月6日に広島、8月9日に長崎に原爆が落とされた。 忘れることが出来ない出来事だ。 いや、忘れてはいけない出来事なのだ。 私は、この17年間何羽もの鶴を折り、平和を祈っ…

目を背けなかったことにすればさっきまであったことは全部否定できる。おっと、こんな時間に誰だろう？

ふみはある日、兄と共に親戚宅へ赴き、千羽鶴を作ることになる。そこには謎の黒すぎる鶴が折られており、親戚の少年曰く『おこられがみ』と呼ばれているらしい。

病院に飾ってある千羽鶴。あれって何の意味があるのかな、なんて思ったことはありませんか？ そんな疑問に答えるエッセイ。 ついでに赤いきつねにも無理やり応募！

『夜十じ　むかい合わせ　オオワシのマド』 それは、絶対にやってはいけない行為だった…… 偶然かそれとも思惑か、出口の見えない悪夢に閉じ込められた4人の高校生。迫る怪異から逃げ切…

二年前から病気で入院している友人のために千羽鶴を作った。 いつか、真っ白な病室なんかではなく、もっと綺麗な風景の中で、君を描きたいと思う。

小学校から届いた千羽鶴、五匹いる金色の鶴の中に一文字ずつ書いてあった。並び替えると……

オレの高校時代からの女友達である御堂美咲は、だいぶアレな不思議ちゃん。今日もオレは美咲に付き合わされて千羽鶴を折ったり、空き缶を積み上げたり……。そういう日常にすり減る時間に学生…

｢初雪｣と対になるお話

｢千羽鶴｣と対になるお話

【第2回　ビーズログ小説大賞現代部門　参加作品】 俯きがちに千羽鶴をつくっていた彼女は、綻ぶ花のように微笑み、千羽鶴をつくっていました。 相変わらず、黒目がちの大きな双眸は印象…

吉と私はふたりっきりの教室である契約をした。 「千羽折れるまでに生きる意味を探すこと。 　千羽折れたら一緒に死のう？」 吉は普段仲も良くないし、話したこともない。 それなのに…

入院し手術する学年主任への千羽鶴をまとめる係りにされた不器用な少女は、でかい図体でちまちま黙々と折るいつもは目立たないクラスメイトの男子に気づく。

　僕は君の為にお墓を作ってあげた。 　墓は簡素な造りで、幼稚園児にも出来そうなくらいだった。 　それでもこれが、僕の全力だった。