「化け狐」を含む小説

化野白夜：千年生きてる化け狐。陰陽師。 雨月：白夜の式神。狐、男。 弥生：白夜の式神。狐、女。 翼：兎の物の怪。

　少年は死んだ。 　ただ一つの心残りとして、自分を育ててくれた母へのお礼を言えずに。 　そうして少年は消え、けれど気が付けば狐としてこの世に生を受けていた。 　これはそんな少…

化け狸が出るという噂を聞き、高尾山にやってきた二人の高校生。だが、タヌキではなく、人の言葉をしゃべるキツネが現れて……。

私の名前は、白狐(びゃっこ)と申します。 400年生きている、まぁ、化け狐でございます。 私は、旅が好きでしてね。 みなさまには、私が旅先で体験した沢山の怪綺談を…

三途の川。此岸と彼岸。白と黒。「人はもののけではない？」最近の傾向として、その境界線が定かでなくなってきている。何を隠そう、僕(耳人形)もそうなのだ。

化け狐の一族として生まれた千（せん）と千の魂の繋がりにとして千を自分の器にしたサクラの出会い。また千と兄弟の盃を交わした王子達と掟とは何か、また人の幸せをするにはどうすれば良いの…

享保十年、大坂玉造稲荷下の猫間川西詰にお耳と呼ばれる少女がいた。 生まれついての見事な立ち耳で、人ならぬ声を聞く耳と目で大坂城に起こった怪異の一件に立ち向かう。 以下は、「※ネ…

黄泉の世界で暮らす化け狐の妖怪、界。 ひょんなことから人間界の噂を聞き、人間界へ行ってみたいと強く願う。 仲間の妖怪である海舟と篝丸を引き連れ、ドタバタな人間ライフを送る！？

「あらすじ」 これは、現代の暗中模索の日々の中 どこでもあるようでない 喫煙所で 妖怪３人と人間1人による いろんな事があったりなかったり 人の運命を変えたり 変えなかったりす…

　世は平成の時代。妖怪やモノノケといった者たちが忘れ去られた時代に一匹の化け狐がいた。その狐はフサフサと柔らかい毛を持っており、綺麗な澄んだ目をしているとても美しいメスの狐である…

小さい頃に町に遊びに行って石を投げられているのを助けてくれた文士さんに、一途に恋する化け狐の木葉。 文士さん……馨が女中を募集したのを知り、彼に近付く千載一遇のチャンス！　とばか…

ある日唐突に世界の終わる日を見た、小日向響。 化け狐、月夜の周辺平行世界を含む大規模世界改変により、ヒビキの時間は自分の生まれる時まで遡ることになってしまう。 だが彼はその中で知…

　社畜の成瀬が仕事帰りに出会ったのは、ケモミミの生えた幼女だった。 　訳あって行き場を失っていた彼女──化け狐の葛葉ちゃんを助けた結果、成り行きで同居することになる。 　そして…

山で暮らす職人のヤタロは、あるとき罠にかかったキツネの子をすくってやります。 その夜、女の子がヤタロをたずねてまいりますが、なんとその影には耳と二又のしっぽがあるではありませんか…

『九尾の花嫁』の番外編ですが、登場人物が人外だっていうくらいの事前情報だけで読める小話です。 ちょっと作者が書きたくて書いただけの話。 『九尾の花嫁』本編のネタバレ要素もあります…

主人公の中野朱里は都内のアパートでテレワークをする日々を送っている。月一回程度しか出社していないことに気づき、それならばもっと広々とした場所で暮らしたいと思い立ち、群馬県神流町の…

年老いた弥吉の家へ、一人息子の陽吉が訪ねてきた。「なぜあの女と再婚をしたのか」そう問う陽吉に、弥吉は昔話をしはじめる。それは弥吉と元妻の花、そしてとある化け狐にまつわる、出会いと…

ここは黄昏町七丁目。 大きな赤い鳥居をくぐると誰でも来ることが出来る場所。 ここには化け狐の巫女や化け狸、黒猫なんかも住んでいる。 ずっと黄昏で、日が昇るでも沈むでもない所にいて…

朴訥な破戒坊主、弥雲と化け狐の珍道中……になるかもだった小話です。ちょっとラブコメ。

先祖代々のしがらみに縛られて争い続ける里の者たちに嫌気が差して里抜けをしたものの、今日も人間社会の荒波に揉まれて疲弊した状態で、夜も更けていく頃にぼろっちい四畳半のアパートにやっ…