「時代 純文学」を含む小説

・夜道 舞台はラオス南部、世界遺産のワットー・プーを観に行った帰りに、移動手段を失い、遠い街まで歩いて帰らなければならなくなった男の孤独と侘しさを、大麻を頼りに、夜を画布に、酔い…

川の主が死んだの３度目の続編になります。 新たな川の主、節が迎える二度目の年末。川に放棄された自転車を撤去する事に。山のゴミ処理場まで辿り着いた時、そこは何やら慌ただしく……？…

　巨大な水槽の中、八〇〇〇ものイワシの群れは巨大な塊のように渦を巻く。学生時代に友人と見たその光景が、二十代を終えようとしている幸典の脳裏にふと蘇った。 　友人に会社に誘われた。…

2005年、高校時代の教師が亡くなったことを知った私は、1998年のことを振り返る。 ※なお未成年の喫煙シーンがありますが、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありま…

決まった〝未来〟を知ってもなお、時間は進み続ける。的なはなし！

まだ武蔵野に自然が豊かだった時代。 戦争で片目と指を失った安介が凱旋帰国した。 彼は、痛みを癒すために祭りを開きたかった。しかし、戦争中のこと、村長はそれを拒んだ。 ところが皮肉…

学生時代に遊んでいた吉祥寺。町は変わってしまったけれど私たちは変わらない。 変わらないのも悪くない。今も昔も、そしてこれからも武蔵野は我が青春の地なのだ。

朝青龍が相撲界に君臨していた時代に、国技館からの中継に時折映り込む少女がいた。僕は彼女と思わぬ場所で「再会」することになる。

昭和の匂いただようアンニュウイで繊細なヒューマンファンタジー それは、僕が知る限りこの世で一番無垢な白だった。 真の純白、100パーセントの「白」だった。 デジタルカメラが普…

私は、どこか違うみたいだ＿＿。 主人公の麗華は、''普通''とは少し違う高校生。 小学生、中学生時代と思い出したくない過去を辿り、もう人に心は開かないと決めた麗華。 しかし、…

　大正時代――百貨店を経営する富豪の息子・雅次(まさつぐ)。雪がちらつくある日、不慮の事故で魂の片割れのような双子の妹を亡くし、敬愛する兄の眼からは光が失われた。空いた穴を埋めよ…

　始まりのラグナロク、終わりのレクイエム――。 　大神殿の令嬢ダリアは、そのときを待っていた。伝説がまもなく始まる。激動の時代、真実の歴史、宇宙の創世と、大地の約定。エピメテウス…

月待夜歌（つきまち・よるうた）　七日で死ぬ病気にかかった女性。運あんまよくない。 星乃希（ほしの・のぞむ）　幼馴染で夜歌の彼氏。高校時代に《三美華》のひとりだった。 潮来大我（い…

17歳の「私」は3つの死と出会う。 自殺、老衰、戦争。 強い強い死の魅力に対し、「私」はある考えを生み出していく。 「私」が死なないための小説であり、その為だけに書いたもの。 …

何事にも真面目で愚直な直之と、要領がよく、何でも器用に当たり障りなくこなす泰。 二人は中学時代からの親友で、高校、大学とともに過ごしてきた。 大学卒業後はそれぞれ異なる道へと進…

舞台は架空国家「ソロキドス」。 大きな内戦の後、混乱の時代のなかで不条理を目の当たりにしながらも、それぞれに選択と決断をしたある三人の物語です。 ※「小説家になろう」にも公開し…

昭和のはじめ。神戸の町を舞台に、小さな料理屋「ささくら」に嫁いできた若い娘の隠された性質を描く。 阪神間を愛した谷崎潤一郎の如き「純文学」。 古き良き時代の神戸の風俗などを交え、…

蝉が鳴いて思い出すのは家族との思い出の数々。 母が亡くなったというのに、変わりゆく時代と自分と色褪せぬ思い出たちに主人公は涙を流せなかった。