「恋慕」を含む小説

あたしの幼馴染の翔太郎は、エバーミングというご遺体を消毒殺菌、防腐や、修復、化粧をして生前の姿に近づける仕事している。自身に悩みを抱えながらも翔太郎は投稿ラジオのアプリでパーソナ…

親愛なる国木田様へ 突然のお手紙ごめんなさい。 まずは私から新郎新婦への祝辞を。 この度はご結婚、おめでとうごさいます。

天涯孤独の身の上の図書館で暇を潰して生きているミアは、文字が読めないのに図書館で研究をしていた男と出会う。 不思議な雰囲気の彼の手助けをしているうちにミアの心中には淡い恋心が芽生…

【1DAYシリーズ11作目】 視力を失った主人公は、それを理由に付き合っていた彼女との別れを決意した。　もっとも二人はお互い本当は別れたいとは思っていない。 元カノや別れを…

　おそらく人畜無害で健全な男子高校生、大淀クンにはとある「秘密」があった。 　それは、同じ高校に通う年子の姉、文武両道、才色兼備でめがねっ娘、ちょっぴり天然？　で非の打ちどころの…

ショートショートです

結婚して10年。子宝に恵まれず夫婦関係もすっかり冷えきった私は、パート先の店長に片恋慕をしてしまう。彼は妻も子供もいて一見すると幸せそうに見えるが、実際は妻子に逃げられてひとりだ…

唐棣（はねず）家の庭に植えられた一本の藤が「鬼憑き」と呼ばれているわけは、枯れることなく年中花を咲かせることと、藤の下に緋色の目をした鬼がいると噂されているからだ。 けれども一人…

親父が連れてきたのは、俺と十歳しか違わない銀座のホステスだった。

人口密度のそう高くない、海と山に囲まれた町・海出。じりじりと照りつける日差しの中で、子供たちは夏休みの到来を待ちわびていた。 ヒマワリは海と山に囲まれた田舎に住む中学二年生。…

古塩理生（ふるしおりせい）は、自身の存在を肯定することができず、ただ日々を無為に過ごしてきた少年である。 そんな理生は、ある日、交通事故により命を落としてしまう。 『でも…別…

性癖：恋慕

学園一の美少女であり、クラスメイトである大宰涼鈴のことを一途に想い続ける男がいた。その名も望月詩衣。本来ならモブ以下である彼の一方通行な恋慕は特に発展することもなく終わるはずだっ…

ガールバリン王国の傭兵部隊の隊長である死神ベルグリフォン・アッシュは、その二つ名に似合わない優しげな風貌に温厚な性格をした男だ。本人は人畜無害を標榜しているほどだが、ある日、白金…

少女には好きな人がいた。 それは、同性の友人だった。 ただ、その恋慕が一般的には間違ったものであることを知っている少女は、その想いを決して表に出すことはなく。 かろうじて続いて…

　昴とプレアデスの間に跨る恋慕は真なるものだ。少年は竜を、竜は少年を、惑う事無くひたすらに愛している。 　しかし、ふたりの恋慕を遮るものは多い。昴はヒトとして身体が成熟まで辿り着…

透いて、透いて、透いて。 好いた心魂は酸いも甘いも知らぬ花。 いずれ果肉を結ぶなら、酸いも甘いも皮のうち。 遠く遠くに街明かり、あれは届かぬ夢灯り。飛び出すならば髪を編み、危険…

東北の小藩、羽佐藩の家老蟻坂の娘、寿子は、たいへんはブスだった。結婚を諦めていた寿子は、男まさりに仕事に打ち込む。そんななか、ほのかに恋慕していた気持ちに気づいた父は、若い藩士を…

一月一日。辰宮邸で餅つきに勤しむ深凪悠雅は年明け早々、昔馴染みの鳴滝克成から仕事の依頼を受ける。 依頼内容はとある神器の奪還。九頭龍との決戦からの傷も癒ぬ間もなく、悠雅は新たな事…