「信仰」を含む小説

【魔女が住まう街　第三弾】2022年　7月　札幌。 世界中で起きてる連続集団自殺の調査の依頼をされたアルトナ。事件の深刻さを目の当たりにし、考察をしていると、聖教会のマリアが事務…

三百年前、栄華を極めた王国は一夜にして砂に埋もれた。 滅亡した王国、千夜国の跡地出身の清那は、故郷の歴史を学ぶため大学に入学するも、先行して研究している者は誰もおらず落胆してい…

犬の散歩中、ゴミ捨て場で行き倒れを見つけてしまった女子高生。 倒れていた人には行くべき場所があるらしく、道案内を頼まれた。 目的地の情報があやふやだが、彼女たちは無事にたどり着け…

　数多の魔王や魔物に脅かされ、人類の生存圏が一割未満にまで追いつめられた末期の世界。 　そんな異世界へ、ある日突然神様から「救え」とだけ言われて放り込まれた現代人が居た。 　な…

　其は、神に似て神に非ず、人に似て人に非ず、さりとて佛(ひとでなし)でもない。 　彼等は信仰そのもの。信仰が人の形をとって創られた擬者。 　―――まるで、神が人間を、ご自身に模(…

　オレは幸運だった。 　突然トラックに轢かれて異世界に投げ出されたり、チートで無双する必要も無かったから。 　スキルや知恵を駆使して過酷な世界を生き抜く必要が無かったから。 　勝…

３０歳の男性、茅ヶ崎良太（ちがさきりょうた）は平凡な日々を送る社会人。 彼は残業を終えた後、帰宅する途中で火事の現場に遭遇。 助けを求める声を耳にし、後先考えずに人助けをしようと…

佐和の暮らす村には、オガラサマという神がいた。木箱におさめられ山頂の神社に奉られる神。家族を濁流に飲み込まれた佐和はオガラサマのもとに出向き、そこである男と鉢合わせる。

雪別れ道のモフモフ王。妖鬼冥婚編より。北国のある都市に実際にある六芒星にまつわる話です。ネタバレ含みます。

民族研究、山岳信仰についての話し 箱要素が薄いかもしれないです

僕は卒論の調査の為、住民が妙見信仰をするその島を訪れていた。 ある日人通りのない道の真ん中に置いてある赤い箱を見つける。 手にとって蓋を開けてみると中に入っていたのは…

ある町を守る社。 そこに祭られるご神体。 ある日掃除中に彼女は箱を落としてしまう。 だが、その中には…… 願いには形は不要。 ただ信じるのみ。

海からは美しい歌声が聞こえて来る。 男の意志に反して、足は海の方へと一歩、また一歩と進んで行く。 その歌声に誘われて、夜の冷たい海の底へと沈んで行く。 そして、彼女に出会った。 …

幾千幾万の神々と共生する世界。そこには、各々異なる神を信仰する無数の王国が乱立し、争いは絶えない。 光の王国に走る山脈の一角。とある人に会うため、異国から旅をしていた少女アラニス…

　遥か昔の物語、勇者が邪神を討伐する英雄譚に出てくる大賢者に憧れたオルティナは、大陸最高峰と謳われるクレオ魔術学院に入学し、魔術を学ぶ。 　しかしもとより魔術の天才であったオルテ…

農耕民族は水と熱を得た。 大地は肥沃。ただ、今は空が閉じている。真っ暗闇の休眠期。一度空が開かれれば、熱は解放されて水蒸気はかき飛ぶ。光が差し込み、さあ、収穫の刻だ。 その部…

これは伝承と化した〈神の奇跡〉が失われ、銃火が騎士を淘汰した時代の物語。 滅びゆく大陸の覇権を巡って対立を続ける〈帝国〉と〈教会〉の戦争は、開戦から十二年が経過してなお続いてい…

やあ！旦那方！ そこの奥方！ どうして通り過ぎちまうんで？ これから一曲始めようってのに！ まあまあ俺は、勝手に弾くんで、 勝手に聞いてりゃ、それでいい。 お代は話が終わった後に…

　――窮地に立った時は、神頼みをすればいい。 　人間たちの向けるその期待通りに、女神様は人知れず人助けを行っていた。 　しかしある日、女神様は罪人を咎めたところ悪目立ちしてしま…