「プラネタリウム 短編」を含む小説

オレは、空の星たちがいっせいに息を吹き返すこの瞬間が、いっとう好きだ。 今日は待ちに待ったふたご座流星群の日。 りゅう兄の隣で見上げる星空は、やっぱり世界で一番楽しい。 この…

『あなたの望みは、―――』 飲んだ者の望みを夢で叶えてくれる、という薬。 それを飲んだ僕が辿り着いたのは、どうやら星空の中のようで…… 春の星空を舞台に、西から東へ旅する『僕』…

　片田舎の科学館にあるプラネタリウム。プラネタリウムの投影終了後、誰もいなくなったホールに少年と友人は忍び込む。ただ何となくついて来ただけの少年に対し、友人には何やら目的があるら…

「姉さんを騙して、カリハラを射かけさせるんだ。姉さん自身の手で」 舞台はプラネタリウムカフェ。 待ち合わせ相手の姉は、どうやら恋人と喧嘩中のようで…… 映しだされた冬の星空。英…

二千二十年代、ある害虫の世界的氾濫によりコーヒー豆の失われた世界。 東京の地下でひっそりと、本物のコーヒーを出す喫茶店があった。 往年と変わらない価格のコーヒーを、一体どこから仕…