第14話 蛮族王子、主人公の妹を攻略する
ノレアを堕とした俺は、その日のうちに彼女とその娘たちが暮らす屋敷にお邪魔した。
流石は公爵家の当主。
ノレアの屋敷はとても広く、貴族らしい華やかさがある建物だった。
そして、ノレアは俺の命令通りに男の使用人たちをまとめて一斉解雇。
女の使用人に関しても顔のいい者を除いて屋敷から追い出した。
ついでに使用人の制服をエッチなデザインに変えてもらったので俺も大満足である。
しかし、いいことばかりではなかった。
「ルナがお前の悪行を暴いてやるのです!!」
ある日、俺は突如部屋に押し入ってきた美少女に追い詰められていた。
ノレアと同じ紫色の髪を肩の辺りで切り揃えた、可愛らしい美少女。
俺よりも幼いはずなのに、スタイルは大人顔負けの抜群っぷり。
大きなおっぱいと高い身長に加え、細く締まった腰と肉感的なお尻、ムチムチの太ももも素晴らしい。
彼女の名前はルナ。
ノレアの実の娘であり、主人公のリオンにとっては妹に当たる。
天真爛漫で人懐っこい性格をしており、血は繋がっていなくてもリオンを兄として慕っていた。
そして、母であるノレアの美貌をそのまま引き継いだかのようなルナだが、彼女にはとある才能があった。
この世界には魔導具という、魔力を注ぐことで誰でも魔法のような現象を起こせる道具がある。
ルナはそれを作る才能を持っている。
「……何の話か分からんな」
「シラを切っても無駄なのです!! 証拠は上がっているのです!!」
そう言ってルナがおっぱいの谷間から取り出したのは紙の束だった。
どこから出してんだ、というツッコミはしないでおこう。
ルナの取り出した紙束は一枚一枚が分厚く、そこには俺の姿が写っていた。
要は写真である。
きっとルナが作ったであろう
「お前が聖女様と皇女殿下、母様、あと知らない痴女を手篭めにしているのは分かっているのです!!」
写真には俺がフェリシアやネルカ、ノレアやメルトレインとヤりまくっている姿が写っていた。
メルトレインが憤る。
『誰が痴女なのじゃ!! 妾はただ主殿が大好きなだけなのじゃ!!』
ルナはメルトレインを知らないからな。
端から見ると露出度の高い馬鹿みたいな格好をしているし、痴女呼ばわりも無理はない。
ただ一言言わせてほしい。
ルナも【ファイナルブレイブ】のヒロインなので、人のことを言えない馬鹿みたいな露出度の格好をしている。
君も大人顔負けの身長とスタイルのせいで十分痴女扱いされると思う。
しかし、この状況はまずい。
ルナがどこからか隠し撮りしたらしい俺たちの写真を帝国の偉い人に見せられたら言い訳ができない。
もしネルカに手を出したことが皇帝にバレたら間違いなく戦争の始まりだ。
とどのつまり、ここで堕とすしかない。
「皆を正気に戻すのです!!」
「そう言われてもな。何が悪いんだ?」
俺が平然を装って堂々と問うと、ルナは動揺する様子を見せた。
「エ、エッチなのは悪いことなのです!!」
「どうしてエッチなのが悪いことなんだ? 俺も相手も気持ちよくなるいいことだぞ」
「あ、ああいうことは愛し合っている人同士が子供を作るためにする行為なのです!! 快楽を貪るための行為ではないのです!!」
流石は公爵家の令嬢。
とても健全で常識的な性教育をルナに施しているらしい。
「ふむ、俺は全員と愛し合っているぞ」
「う、嘘なのです!! お前は女の子を気持ちよくなるための道具としか思っていないのです!!」
「育った環境の違いだな」
バンデッドでは所有する異性を愛でることは立派な愛の証明である。
いきなり悪と言われる謂れはない。
しかし、このままではルナとの対話が平行線になってしまうのは目に見えている。
ちょうどその時だった。
「あら、ルナ? エルト様と何を話しているのです?」
「か、母様!?」
まさかノレアが俺の部屋を訪れるとは思わなかったのだろう。
俺たちの情事写真を撮影していたなら時間の把握くらいして然るべきだろうが、ルナは見た目こそ大人でもただの子供だ。
そこまで気が回らなかったのだろう。
「あら、それは……」
ノレアがルナの持つ写真を見て目を細める。
どうやら俺がルナに責められていることをすぐに察したらしい。
「まったく、ルナ。貴女という子はエルト様を困らせて。悪い子ですね」
「か、母様!! 正気に戻るのです!! 母様はそこの男に騙されているのです!!」
「あらあら、これは駄目ですね。しっかり教育しないと♡」
ノレアが俺に許可を求めるような視線を向けてきたので、適当に頷く。
するとノレアはルナに迫り、キスをした。
舌と舌を絡ませる、とても母と娘がしていいものではない濃厚なキスである。
美人母娘のキスシーンには俺も思わず興奮した。
「んちゅ♡ お、おか、しゃまっ♡」
「ぷはあっ♡ うふふ、キスってとっても気持ちよくなれるでしょう?」
「え、あ、エッチなのは駄目、なのです……♡」
「いいえ♡ とってもいいことですよ♡ せっかくだから、エルト様にも教えてもらいましょうか♡」
「ああ、任せろ」
俺はルナの年齢には不釣り合いなくらい豊かに実っているおっぱいを揉みしだいた。
「んっ♡ お、お前は許さないのです。絶対にやっつけてやるのです!! リ、リオン兄様が帰ってくるまで、この家はルナが守るのです!!」
「リオンは死んだとノレアから聞いてないのか?」
「そんなの嘘っぱちなのです!! リオン兄様は生きていると、ルナは信じるのです!!」
ノレアに手足を押さえられながら、そう言って俺を睨むルナ。
どうしてこうも俺の興奮を煽るような台詞を言うのか。
リオンはもう俺に敗北している。
その家族をどうするかは、勝者である俺が決めていいこと。
だからルナも俺の女にしよう。
それから俺はノレアと協力し、じっくりと時間をかけてルナに再教育を施した。
その結果――
「エルト兄様っ♡ もっと♡ もっとルナを可愛がってほしいのですっ♡」
今ではすっかり俺を慕うようになった。
その確認のためにも、俺はちょっとした質問をルナにする。
「おいおい、リオンが帰ってくるまでお前が家を守るんじゃなかったのか?」
「死んだやつはどうでもいいのですっ♡ 今のルナはエルト兄様一筋の女なのですっ♡ 母様と一緒にめちゃくちゃにしてほしいのですっ♡」
「くくく。じゃあお前の才能、一生俺のために使ってもらうか」
「はいなのですっ♡」
さて、残るは主人公の姉だけだ。
―――――――――――――――――――――
あとがき
どうでもいい小話
作者「でっかい妹が即堕ちしてもいいじゃない」
エ「だな」
「痴女呼ばわりで怒るメルトレインで笑った」「ルナの即堕ちのスピード感よ」「でっかい妹は素晴らしい」と思った方は、感想、ブックマーク、★評価、レビューをよろしくお願いします。
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