失踪者:南埜 佐代子(女性)

第1話 ネパールで失踪した邦人女性

 この失踪事件についてはネット上で内容を検索できるので、ここでは概要についてのみ記載しておきます。


◆ 失踪者は南埜佐代子(みなみのさよこ)さん


◆ 失踪当時は29歳の近畿大学生


◆ 南埜さんは世界旅行のため、1989年4月5日に日本を出国(単独出国)


◆ 東南アジアを起点に中国→ソ連→中近東→アフリカ→インド→ネパールに至る(ネパール入国は1990年3月末)


◆ 旅行中は週1回の頻度で、家族に手紙や写真を送り、1990年4月3日「ヒマラヤ方面へ、4週間くらいの予定で山歩きにでかける」という手紙を最後に、それ以降の音信が普通となる(ポカラのホテルから行方不明となる。)


◆ 家族による現地捜索では、音信不通となる直前のホテル部屋にて、衣類等が詰め

 られているザックが残されているのを発見される。


◆ 日本大使館のコメントは「なんらかの事件に巻き込まれたのか、事故なのか、断定できる材料はない」というものであった。


◆ 失踪年(1990年)の8月中旬頃に、佐代子さんの実家に同人と思わしき女性からの電話がかかる(最初に電話に出たのは佐代子さんの妹)


◆ 電話を代わった母親に対して、電話口の向こうからは「ああ、苦しい。悔しい…」という声が伝わってくる。母親からの問いに対しては泣き声ばかりで、やがて電話は切れてしまった。


◆ 失踪した佐代子さんは現在に至るも発見されていない。

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