手染め糸の沼にハマりました1

 今日は趣味の編み物、毛糸の話題をしようと思います。

 興味ない方には何も面白くない話題かもしれませんが、私は大好きな話題なので、たぶん無駄に熱く語ります。


 毛糸には機械で染めたものと手で染めたものがあります。一般的に出回っているものは機械で染めたものです。

 でも、実は手染めの毛糸もたくさんあるのです。


 外国には有名な手染めメーカーもたくさんあり、世界中にファンがいます。

 そういったメーカーではたくさんの糸が染められ、たくさん売られていて、正直なところ、それだけの量をどうやって手染めで生産しているのだろう、と不思議になるくらいです。


 私の編み物歴を軽く説明すると、初めて編んだのは確か中学生くらいの頃。

 棒編みが流行っていました。


 で、編み物として初心者がだいたい最初に手を出すのがマフラー。私も本を見ながら棒編みでマフラーを編もうとしたのですが、未完成で終わりました。たぶん。

 たぶんというのではすね、昔のことすぎて覚えていないのです。棒針編みを続けようとは思わなかったので、完成しなかったんだろうと思います。


 これは今も変わらずなのですが、マフラーを編むのがとても苦手です。

 糸量としてはセーターには及ばないのですが、ずっと同じような編み方で長さのあるものは編んでいてしんどくなるのです。飽き性なので、飽きもしているかもしれません。


 セーターであれば、増やし目減らし目、見頃だったり袖だったりと変化があるので飽きにくいのかな、と思います。

 たいていのセーターを編んだことない人は、増やし目減らし目などが難しいと言うようなのですが、そういうのは編み方の本を一冊持っていれば意外と簡単で、どちらかと言うと縄編みなど模様を編む方が難しいと私は思っています。


 ということで、初めての棒編みマフラーは完成しなかったはずなのですが、その次は母にかぎ針を教わってかぎ針でマフラーを編みました。


 長編みという編み方で編めば、1段で棒針の2段分くらいの長さになるので、サクサク進んでいるような気になります。

 なので、かぎ針のマフラーは飽きたりしんどくなる前に長さもできていき、確か完成したと思います。私はかぎ針の方が性に合ってるのかな、と大学生くらいまでは毎年のようにかぎ針でマフラーを編んでいました。


 完成する年もあれば、完成しない年もあったので、大学生までにせいぜい2~3本程度しか完成させてなかったとは思います。


 同じく大学生くらいの頃、かぎ針で夏のバッグにも挑戦しましたが、当時は普通の金のかぎ針を使っていて、肩こりや手の痛みがひどくて途中で投げ出してしまいました。

 その何年後かに、グリップ付きのかぎ針の存在を知り、それを買って、麻紐バッグは最後まで編み上げることができました。グリップ付きだと肩こりや手の痛みがかなり軽減されるのです。


 一年にマフラーを一つ編むか編まないか程度で、編み物を始めてから年数はたっていても、ろくにほとんど編んでいなかった私が無謀にも洋服を編み出したのは、2013年のこと。

 夏の雑誌に載っていたレーシーなかぎ針の半袖プルオーバーに一目惚れをして、編んでみました。


 今まで太い糸ばかり編んでいたので、夏用の細い糸で編むのが初めてで、編んでも編んでも終わらなくて、結局、見頃を編み終わって、あとは半袖だけの状態で投げ出してしまいました。


 やっぱり私に服は無理なのかな……と思いながらも、そこからセーターを編むということが気になって気になって仕方なく、セーターを編んでみたいと思うようになりました。


 かぎ針というのは、棒針とかぎ針の両方を編んだことある方ならわかると思いますが、棒針よりもたくさん糸を使います。

 つまりそれって、棒針よりもたくさん編まなきゃいけないってことじゃない? 棒針であれば、かぎ針ほどは大変じゃないんのでは? などと安直に考えてしまいまして。


 中学生の時に途中で投げ出した棒針の、マフラーなど小物は一切編まずにいきなりセーターを編むという無茶をやらかしました。

 これがまあ大成功と言いますか、下手ながら模様のないシンプルなセーターが編み上がってしまいまして、編む楽しさに本格的に目覚めた次第です。


 そうやってセーターを編み始めた頃は、編み物にお金をかけるということが考えられませんでした。


 毛糸は高いのですが、ネットで物が売られている時代ですから、探せば、工場でニット製品を作った余り糸などが安く売られています。

 質はとても良く、チクチクしませんし、工場の余り糸は玉にせずに着分をコーンに巻いて売るので、面倒な糸始末も減ります。

 そういう糸であれば、セーター一着が2千円ほどで作れるのです。


 だからついつい、数着分を一緒に買ってということを年に何回か繰り返し、何年も編めそうな量を一年で買ってしまいました。


 当時は、既製品のセーターを買うより高い毛糸なんて買ってられない、と手染めはとても素敵ですけどセーター編める量を買うなんて考えたこともありませんでした。

 手染めの糸のお値段は100gで2500~4000円くらいでしょうか。手作業で染められているので、当然、かなりお高くなります。セーター一着分を買うと1万円から1万6千円くらいはします。


 しかしですね、『安さ命』みたいだった私がだんだんとそれまでよりは高い毛糸を買うようになるのです。


 ネットで買う安い毛糸の質は問題ないのですが、スマホやパソコンで見る商品写真と実物では色が違うことが多くて、届いた時にガッカリしてしまうことも多々あります。

 実店舗で買うと、ネットで買うよりは高いのですが、色を見て買えるのでガッカリすることがありません。次第に、実店舗で買うようになりました。


 と言っても、地元の手芸屋さんではメーカーの毛糸が着分も売ってないので、手芸店にあるようなメーカーの毛糸はあまり買わず、百貨店の催事に定期的に出店するオリジナル毛糸を作っている糸屋さんのものや、大阪市内にある日本メーカーが輸入しているような輸入毛糸中心に取り扱っているお店のものを中心に買っていました。


 ここで、輸入ものの素晴らしさに目覚めた気がします。染料の違いなのか、水の違いからの発色の違いなのかわかりませんが、外国の毛糸の方が綺麗な色の毛糸が多いのです。

 ウールの質も、外国の毛糸はメリノウールというチクチクしない種のウールを使っていることが多いですし、羊牧は外国が本場だからか日本より質のいい毛糸が多い気がしました(この辺りはあくまで個人の感想です)。


 外国の毛糸は輸入しているので、手染めでなくても着分で1万円くらいはするのですが、大阪市内の毛糸屋さんでは廃盤ものは同じ廃盤毛糸をネットで買うよりも安くなるので、そういうものを中心に買えば着分5千円くらいで買えます。


 この頃になると、さすがに私も気づきます。既製品で5千円のウールのセーターよりも、材料費だけで5千円の毛糸の方がはるかに手触りが良く、アトピー肌でも首元でもチクチクせずに何にでも使えるのです。


 着分2千円から5千円にお値段は跳ね上がりましたけど、家に編んでない毛糸が大量にあるのを見ると、高い毛糸を少しだけ買うという買い方の方が良い気がしました。


 編んでない毛糸はたくさんあるんですけど、毛糸を買うのも楽しくて、それはやめられないんですよね。

 毎年毎年、新しいパターンが発売になりますが、新しいパターンで編みたいと思ったものに限って、家にある毛糸では太さなどが合わなかったりもします。

 結局、家にどれだけ毛糸があっても、毎年、新しく買ってしまうのです。

 ウエアなど大物を編む人というのは、毛糸の収集にも熱が入って、大量の罪庫を抱えている人が多いと思います。

 罪庫って言い方は誰が考えたのでしょう。たぶん編み物以外でも使うと思いますけど、ハンドメイド界隈では在庫ではなく罪庫という表現をよく見かけます。


 で、ここから本題の手染め糸の話題なのでさが、どうしましょう。

 前置きがすごく長くなってしまいました。

 肝心の手染め糸の話はまた今度に続きます(笑)


 本題の方はまだ書いてないので、何日かあけての更新になります。

 というか、エッセイを始めた当初からネタ切れしてまして、更新内容に困っているので、すぐ書けても何日かあけて更新すると思います。


 そろそろ、ネタは全て書き尽くした感じで、来月から更新することがあるのだろうか……? と思っています。


 例えば、ツイッターであれば回ってきた話題やニュース記事にたいして軽く意見を述べたりもしているのですが、この場で長い文章を使って書くのは責任が重くなる感じがして避けたいと思っています。

 本来であれば、責任の大きさなんて字数関係なく同じですし、ツイッターでももっと責任を認識して書くべきなんですけども、どんどんとツイートが流れていって、過去のことは追いにくいツイッターと、過去のことでも追いやすいこことでは、私のなかで扱いが変わってくるのです。


 また、編み物垢としてやっているインスタであれば、編んだセーターの写真と一緒に「見頃編めました」と一言書くだけで興味ある人には伝わるのですが、ここで写真なしで同じことを書いても、興味ある人にすら興味ある記事に思えないと思うので、なかなか難しいと感じています。


 エッセイを始める前は、あえて写真をアップできない場で書くことで、文章表現の練習になるのでは? と思っていたのですが、いざ始めてみるとかなり難しいですね。

 そもそも、小説であれば、糸の色やセーターの形など、書こうと思えば自然と文章が浮かんで書けると思うのですが、エッセイは自分の言葉で書いているからか、そういうものを表現しようと思っても文章が浮かんでこないので、結局、写真がなくても大丈夫な話題中心になります。


 編みかけのセーターの話は記事にしづらくて、毛糸の話題を書いたらもう編み物の話題で書けるネタがないのでは? というくらいネタがありません。

 エッセイを始めた当初は編み物日記になるかと思っていましたが、いざ編み物日記を書こうと思っても書けないんです。

 私の毎日なんて、いつもの繰り返し+趣味の編み物or読書くらいで、話題がなく。


 そんなわけでして、更新の方は日を追うごとにのんびりペースとなると思います。

 でも、何を書こうかな、とネタを探しながら考える毎日はなかなか楽しいです。

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