第5話

ス「そう言うあんたはどうなのよ!?」


ア「さっきも言ったとおり順調だぽん!」


ス「じゃあ見せなさいよ」


ア「い、いいぽん。見せるぽん。来なさいぽん」



吹雪吹き荒れる雪山。

洋館がぽつんとある。


ア「あっしの舞台はこの洋館だぽん!」


洋館中の部屋。薄暗い。

8人の男の影があるようだ。


ア「バッチリ決めるからそこで見てるぽん」

ス「はいはい」

ストロベリー、部屋の隅へ。


***********************************************

アボガド、8人の男の影がある部屋の中心へ。


ア「ようこそ。我が洋館へ」

ス(心の声)「語尾“ぽん”はさすがに封印するのね」


男達「ざわざわ・・・ここはどこだ?・・・なぜこんな所に連れてこられた・・・?」



ア「あなた達は選ばれし8人だぽん。」

ス「“ぽん”キャラは止めないのね(汗」



ア「今から“狂絶ゲーム”をやってもらうぽん。勝者1名のみが、この洋館から出ることができるぽん」


男達「ざわざわ・・・」


モブ1「ククク・・・面白そうじゃねーか。やってやるよ。狂絶ゲームとやらをよぉ!!」


ス「!?」


アボガド、ニヤリと笑う。


ア「皆様にやって頂くゲームの名は・・・“首吊り七並べ”・・・だぽん」


モブ2「ククク・・・面白そうじゃねーか。やってやるよ。“首吊り七並べ”とやらをよぉ!!」


ス「!?」


ア「ル、ルールを説明するからよく聞くぽん。このゲームは別名“裏切りの微笑”と呼ばれてて・・・」


モブ3「ククク・・・面白そうじゃねーか。やってやるよ。“裏切りの微笑”とやらをよぉ!!」


ス「!?」


ア「ル、ルールを説明するからよく聞くぽん。このゲームは別名“裏切りの微笑”と呼ばれてて。他人を容赦なく裏切れる人間が勝つぽん」


モブ4「ククク・・・俺にうってつけのゲームじゃねーか!詐欺にゆすりにインサイダー。人を騙し続けて30年のこの俺様によぉ!!」


モブ5「ククク・・・俺にうってつけのゲームじゃねーか!オレオレ詐欺にいかさま麻雀。人を騙し続けて25年のこの俺様によぉ!!」


モブ6「ククク・・・俺にうってつけのゲームじゃねーか!仕手株にゴト行為。人を騙し続けて35年のこの俺様によぉ!!」


モブ7「ククク・・・俺に(以下略)」


ア「・・・」

ス「・・・」


ア「ま、まず最初に言っておくことがあるぽん。ゲームの敗者は“消えてもらう”ぽん。この世から存在が消滅する・・・ぽん」


「ざわざわ」「ざわざわ」


モブ1「ククク・・・“消えてもらう”だと?どんな魔法を使うつもりだい?お嬢ちゃんよぉ!」


モブ1、馴れ馴れしくアボガドの肩に手を置く。

バシュン!

モブ1消滅。


ア「こんなふうに“消えてもらう”・・・ぽん」


「ざわざわ」「ざわざわ」


モブ2「ヒ、ヒィ!こんなゲームやってられるかぁ!!」


モブ2、あわてて部屋を出ようとする。

バシュン!

モブ2消滅。


ア「逃げる人間も“消えてもらう”・・・ぽん」


「ざわざわ・・・」


モブ3「ヒ、ヒィ!こんなゲームやってられるかぁ!!」

部屋を出ようとする。バシュン!(消滅)

モブ4「ヒ、ヒィ!こんなゲームやってられるかぁ!!」

部屋を出ようとする。バシュン!(消滅)

モブ5「ヒ、ヒィ!こんなゲームやってられるかぁ!!」

部屋を出ようとする。バシュン!(消滅)

モブ6「ヒ、ヒィ!こんなゲームやってられるかぁ!!」

部屋を出ようとする。バシュン!(消滅)

モブ7「ヒ、ヒィ!こんなゲームやってられるかぁ!!」

部屋を出ようとする。バシュン!(消滅)

モブ8「ヒ、ヒィ!こんなゲームやってられるかぁ!!」

部屋を出ようとする。バシュン!(消滅)


男たち、全員消滅。

ア「・・・」

ストロベリー、あきれた感じのジト目。

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