松柏に瑞雪(2)

 黙ったまま、長く、冷え切った大足を按摩していた。

「春峰、近くへ」

 か細く枯れた声に呼ばれ、春峰は引きそうになる身体を叱咤して一、二歩進む。そして母の枕辺に腰を下ろし、その声を掬い上げるよう耳を傾けた。

「……立たせておくれ」

「…………」

「立たせておくれ、春峰……」

 懇願する声に、春峰はぎくしゃくと動き出す。母の背に腕を回し、まず半身を起こす。すぐに力なく倒れようとする肉は重く、長枕をとっさに腰を支える位置へとずらした。そうして下半身を睡床の外へと抱えて動かしてやり、ようやく地面を踏めば、次は肩を貸して立たせようとする。何度も試した。だがそのたびにだめだった。

 がくりと膝から力が抜け、足首より先は強張り、しっかりと床を掴むことができないのだ。

 玉蘭はもう立てなかった。

「……どうしてだ! どうしてわたしが……立てぬのだ」

 耳元でおいおいと泣く母を見るとき、何か薄膜一枚隔てたような他人事の心持ちでなければ春峰は到底正気であれそうにはなかった。やがてつんと鼻をつく臭いが漂い、玉蘭が脱力する。ずるずると崩れ落ちる身体を咄嗟に支えて、すぐに横たえた。敷布に染みが広がる。一度きつく目をつむり、すすり泣く玉蘭から目を逸らした。

「丹、頼む」

 音もなく入ってきた彼女を見届けると、春峰は母の房を出た。

「おにいさま、おかあさまは? 今日は青浪とお話してくださるかしら」

 房を出ると、青浪と梔子の姿があった。先程の玉蘭の悲痛な叫びが聞こえなかったはずがないだろうに、青浪は恐ろしく無邪気なまま首を傾げている。妹を見るといたたまれず、春峰は表情が強張るのを理解しながら、彼女の肩をそっと押した。

「……今はだめだ。またあとでにするといい」

「でも……おかあさまが帰ってらしてから、青浪はご挨拶をしたきりですのに。ねぇ、梔子?」

「は、はい。奥様はそんなに具合が悪いのですか?」

 春峰は頷き、二人を押し出した。食卓の置かれた房までやってくると、腰掛けるように手ぶりで示す。

「一度ちゃんと言っておかないとならないな。母上だが……もう起き上がるのも難しいのだ。だから青浪、お前は丹を助けて母上をみてやるんだ。梔子も一緒に」

 春峰は奥歯にものが挟まったような物言いしか出来なかった。

「でも、おかあさまはおかあさまだわ。お話は出来るでしょう?」

「青浪……病で、母上は少しばかり癇が強くなっているんだ。さっきの声だって、聞こえなかった訳じゃ……」

「あれはおにいさまだからだわ。おにいさまがお傍にいるからいけないのよ」

 青浪の声がふと低くなり、春峰は歯を食いしばった。

「深玉を寄せ付けなかったのは母上だ。男手がいるのならおれが呼ばれるのも仕方あるまい。おれだって好きであの人のそばにいるわけではない。こんな顔、見たくもないだろうしな」

「もう起き上がれないのならおにいさまはいらないじゃない。もう来なければいいのだわ」

「だから……お前はどうして好き勝手を言う? いまが尋常なときじゃないことくらい分かってくれ。お前の我儘に付き合うひまは……」

「おかあさまがおかしくなってしまったって、そう仰ったらいいのに。おにいさま、ねぇ、どうして青浪に隠そうとするの? どうして何でも遠ざけようとするの? この前それで、喧嘩をしたじゃありませんか」

 青浪がふっと笑った。嘲りの混じった笑いだった。春峰はかっと頭に血が上るのが分かったが、おろおろと二人を見る梔子の顔を見て思い留まる。もう二度と、あのときのようには青浪を打ったりしたくはない。……あれは春峰が間違っていたのだ。

 押し殺した溜息を胸に戻して、春峰は辛抱強く「いまはだめだ」と繰り返す。だが青浪も鸚鵡のように「おにいさまは青浪を遠ざけたいだけだわ」と言った。そうだ、と言えたらどんなに楽だったろう。

 ――玉蘭は、春峰を呼ぶのだ。

 弱り切った声で、春峰、春峰、と呪いのように呼ぶのだ。今まで幾度も呼んだことのなかった名を、当たり前に呼びつけてきたかのように呼ぶ。いままで丹を呼んだように、青浪を呼んだように、「春峰」と呼ぶ。それを聞いたのは、玉蘭がこの家に帰ってきたその日だった。夜になり、大きな輿が家の前についたとき、運び下ろそうとした人足の手を拒み、ならばと進み出た深玉の手を拒み、遠くから一行を眺めていた春峰を……「春峰」を呼んだ。

 抗うことが出来なかった。黙って従った。玉蘭の呼び声は毒だった。熱に浮かされるようにふらふらと言うなりに従い、病み窶れた身体を抱き上げて運んだ。玉蘭は重かった。病んだ人間とは思えぬほどに重かった。それは彼女の骨の力強さのせいであり、この家そのものの重さでもあった。春峰は驚いたものだ、この人はまだこれほど、この家はまだこれほどまでに重かったのかと。それでも春峰が潰れなかったのは、玉蘭がやはり「春峰」と魘されるように呼ばうからだった。

「浮かれているのはおにいさまのほうだわ」

 青浪の平坦な声に我に返る。梔子はこの気まずい空気に耐えかねてか、離れたところで茶を汲んでいた。

「何を……こんなときに、浮かれているのはお前くらいのものだ。母上が病に倒れたというのに、お前は勝手なことばかり言う。世話をせぬのなら、せめて深玉とともにあれ。どうして夫を放り出す」

「おにいさまは話をすり替えていらっしゃる」

「それは、お前が……」

「おにいさまはずるいわ。おにいさまばかりおかあさまとお話してずるい」

「子供のようなことを言うな!!」

 かちゃんと大きく陶器が鳴った。

 春峰の怒声に身を竦ませた梔子が、丸い目をさらに大きく見開いてこちらを見ていた。

「お前は見たいのか。あの母上が泣くところを。あの母上がおんなのように喚き、泣き、取り乱すところを。髪を振り乱しておれを叩くところを見たいのか。あの人はひとりで用も足せぬのだぞ。薄めた粥を匙で掬って運ぶのだ、それをあの人が口の端から溢すのを拭うのだぞ。お前は見たいのか。……母上が見られたいと思うのか。あの人がおれを呼ぶのは、おれが幽霊と同じだからだ。おれはもう居ないものだから呼ぶのだ。お前はそんなことをしたいのか。そんなことをするおれをずるいと言うのか」

 春峰は耐え難かったのだ。弱る母の姿など、何よりも見たくないものだった。死があまりにも近くて、そばにいるだけで草臥れる。己までが誘われているような気になる。だからこそ遠ざけておきたかった。青浪に玉蘭を押し付けてしまいたいという思いと同じほど、妹にこんなことをさせたくないという思いがあり、狭間で春峰は揺れていた。

「……おにいさまは、役割を手放したくないだけです。青浪のためと言いながら……ようやっと呼ばれたことを悦んでいるくせに!!」

 春峰は席を立った。青浪と話すことはなかった。

 言い当てられた胸の奥底の醜さに、とても正気ではいられなかった。





(何故おれが責められなければならぬのだ。何故おれがあのような母上を看なければならぬのだ……)

 誰もいない花苑で、春峰は冷たい東屋にひとり腰掛けた。尻から寒気が這い上り、背を戦慄させる。ぶるぶると震える手で顔を覆い、慟哭を殺そうとした。すぐに両手の平はぬるい湿り気を帯びる。片目から溢れるのは涙だった。ひと声も漏らさずに、春峰は泣いていた。

(青浪の言った通りだ。おれはきっと悦んでいたのだ。呼ばれたことを、青浪よりもおれが呼ばれたことを、そして弱っていくあの人の姿を見て確かに、恐れることと同じほど悦んでいた)

 暗闇に覆われた視界の、なんたる安寧。訪うもののない花苑でじっと蹲りそのまま、忘れられてしまいたいと願った。変わり果てた玉蘭の姿の痛ましさは、春峰の心を無残に引き裂いた。青浪の無邪気も、梔子の不安も、丹の変わらぬ様でさえも彼を苛む。己だけが変化を強いられているのではないか。玉蘭は病によりああなってしまったとはいえ、春峰が呼びつけられることさえなければ、丹はいつも通りに甲斐甲斐しく彼女の世話をし、青浪は無邪気に語り掛け、梔子は世界という世界すべてを不安なまなざしで見つめながらも青浪の背に張り付いていたはずだ。異物は春峰だった。このひしゃげた状況を作り出しているのも己だという理解があった。

 ざく、ざく、と一定の歩調で近付いてくるものがある。春峰は咄嗟に手の平で片目を拭い、顔を上げた。

 泣いていたと思われるのはあまりにもみじめだった。深刻に考え込んでいたのだ、いつものように、卑屈に……そんな体を取り繕って、彼は引き攣れた笑みを唇に刷いた。

「……深玉」

「お義兄さん」

 ぼやけた視界に、すんなりとした立ち姿が入る。彼は微笑を浮かべて、手に持った盆を掲げて見せた。そこには小さな酒壺と酒杯があった。

「菊花酒の甕が開けてあったので、少々くすねてしまいました。酒を酌み交わしたことはありませんでしたよね? ……僕に付き合ってはくださいませんか?」

 ――そんな気分ではない。

 咄嗟に拒絶が浮かび上がる。だが春峰の唇は「もちろんだ」と意に反した言葉を紡いでいた。深玉の手が酒を注ぎ、春峰に杯を手渡す。春峰が彼の杯に注ごうと手を伸ばしたが「気を遣わないで」と拒まれた「僕が義弟なのですから」。

「きっと丹が、お義母さまのために開けたのでしょう。菊花の長命をあてこんで、この甘露をお義母さまへと呑ませたに違いありませんね。僕たちが花を摘んだのですから、こうしてひと口ご相伴にあずかるくらいは、きっとお許し下さるでしょう。乾杯」

「乾杯」

 互いに杯を掲げて、杯を干す。冷たい酒が喉を滑り落ちる。期待したような熱は訪れなかった。久方ぶりに口にした酒は淡々としていた。他人事のように菊花の香が鼻先に触れたような気がしたが、春峰の鈍い感覚ではその甘さを掴むことは叶わない。深玉は目を細め、すぐに二杯目を注ぐ。

「……あのときの川の水ほど甘くはないのが不思議です。どうしてでしょう?」

 春峰は二杯目の酒で唇を湿した。深玉は杯を手指のさきでつまむように持ちながら、東屋から方楼を見つめていた。塀に囲われた家の中で起きている様々のことから、ことごとく外されている義弟の存在に、ふと心が向く。彼は玉蘭の容態すら知らされていないのかもしれなかった。誰もが玉蘭に掛かり切りで、深玉のことなど殆ど忘れられてさえいたのだ。

「……すまぬな」

「何がです」

「あなたのことを爪弾きにするつもりではないのだ。ただ……母上があのようなことになるなど、誰も分からなかったから。浮足だって、結果的にはあなたをまるで他人のように扱ってしまっている。それに青浪もふらふらとしたままで……あなたに申し訳がない」

 深玉が喉の奥で笑う。絡みつくような笑い声がどこか寒々しく、春峰は思わず彼を見ていた。その視線を真っ向から受け止めて、深玉は首を振ってみせた。

「気にしていません。むしろ僕に何も出来ないことが歯がゆいくらいです。せめて麓から、懇意の医者を呼びつけようかと言ったのですが……丹は必要ないとの一点張りで。青浪も同じなのです」

「……そうだったのか。こんなときにまで、家のことを見ていてくれて感謝する。本当ならばおれが、もっとしっかりとしていれば良いものを。あなたは出来ることを探しているというのに、おれときたら……情けないばかりだ」

「いいえ、あなたはお義母さまを良く看ているじゃありませんか。僕も、身内に病のものを持ったことがあるから分かるのです。変わり果てた姿を見ることほど、辛いものはありません。あなたの心が苛まれ、疲れてしまうのだって当然ですよ。当たり前だと思っていたものが壊れていくのは、見るに忍びないものがありますね」

 心底から労わる口調に、春峰は息を呑んだ。

 今、そんな風に優しい言葉を掛けられては、せっかく拭い去ったはずの涙が再び零れてしまいそうだった。誤魔化すように杯を空けると、三杯目が注がれる。

「……お義兄さん、僕は思うんです。何かを元に戻したいと願うのは間違いではないかって。壊れてしまったものは戻らないんです。出来るのは、受け止めることだけ……そのときに、正しいかたちなど初めからなかったと理解しているのか、いないのか、それがきっと何かを分けるんですよ」

 深玉は俯いていた。春峰は彼が、笑っているのではないかと思う。だがその表情は見えず、濁り霞んだ目はすぐに明らかにすることを諦めてしまう。春峰も目を伏せて、しばらく彼の言ったことを噛み締めていた。

「……正しいかたちなど初めからなかったと、あなたはそう考えているのか?」

「そう思いますか?」

「……ああ。あなたは何も信じていないように見えるから。あなたは……夢を見ないのだろう。強いからだ。おれのように卑小な心根ではなく、真っ直ぐとこの現実に立っているから。正しさなどという有りもしないものが、馬鹿げて見えるのだろう? 元に戻そうと足掻くおれのことを、きっとあなたは……嘲笑っているんじゃないか」

 そう言うと、深玉は意外そうに瞬いた。

「お義兄さんから見る僕は、そんな風でしたか」

「驚くことでもないだろう。半年も経たぬとはいえ……同じ家に住むものだ。あなたはいつも何かを演じている。おれに掛ける言葉は、まるでどこかで拾ってきたかのようだ。気が付いていないと思ったのか? ならば随分見くびられたものだと思うが」

「気を悪くしたなら謝りますよ。ですが僕は、この家の他人なのです。気を遣っているのは当然でしょう? などと、言うと……また何か邪推されてしまうかもしれませんが。あなたを貶めたり、陥れたりするために甘言を弄しているとお思いなら、それは間違っています。僕はこの家のひとに好かれたいのです。あなたはここへ来たばかりの僕に、事あるごとに立派な若者だとおっしゃったでしょう? ……そう思われたいのです。この気持ちは、間違っていますか?」

 言い返すことは出来なかった。春峰も同じだったからだ。嘆息して、素直な胸を吐露する。

「間違っていない。おれも同じだ。あなたに嫌われまい、恐れられまいと必死になっていた。……妙なことを言ったな。久方ぶりに酒など呑んで、酔ってしまったのかもしれない」

「いいえ、お互いの胸を開くことが出来て、僕はお義兄さんとより仲良くなれた気がします。誰しも取り繕って生きている……そう思うと、楽ではありませんか? 少なくとも僕とお義兄さんは同じですよ。そう理解ったなら、みっともないところを見たって、幻滅したりなどしません」

「……母上のことだが」

「ええ。時折声が聞こえてきます。余程悪いようですね」

「死ぬのだろうと、あの人が帰ってくる前までは漠然と思っていたのだ。だがいざ病身のあの人を見ると……痛ましさに目を逸らしたくなる。早く死んでくれという気持ちと、以前の母上に戻ってくれという気持ちとが綯い交ぜになり……ともかくも、今のあの人を見ていられないのだ」

「逃げたいですか」

「逃げたいさ。おれには、いつでも、現実こそがもっとも疎ましいものなのだ。過去の痛みは忘れてしまう。先の恐怖は死へと結びつき、楽になれると思ってしまう。ただいまこの現実だけがおれを痛めつけ続け、途絶えることがない。過去というものがありながら、いまはなくならないと考えるとき、その境目が不思議で仕様がないよ。いったいいつになれば、解放されるのかと……」

「死を願っていると?」

「分からない。……分からない。戦役に行ったのだ。あそこでおれは、死にたくないと思った。全身にひどい痛みを負い、ひどい光景を見、ひどい行いに手を染めたというのにおれは……あのとき死にたくないと思った。その思いはいまでも重苦しい鎖となり、おれをいまに繋ぎ止めている気がするよ。死にたいのに、そう思うとき、死にたくないと願った瞬間の己の叫びが頭に蘇るのだ。そして吐き気がするほどの罪悪感に襲われる」

 深玉は静かに杯を重ねていた。時たま相槌を打ち、春峰は知らずたくさんのことを彼に打ち明けていた。誰にも話したことのない戦地での非道を、受けた痛みを、与えた痛みを、詳らかに彼に話していた。おんなと子どもしかないこの家で、初めて語られる。その時不意に春峰は気が付く。

(こうしていまが過去になるのか……)

 片目の視界が澄んだ気がした。演じていると、取り繕っていると告白した義弟の表情が、つぶさに観察出来た。彼の語った通り、その表情には仮面が付けられている。そしてその下に蠢くものが、己の醜さと同じほどの身勝手や悪意であると、どこかで感知した。春峰はそのとき、嫌悪よりももっと親密な不信を抱いた。

「お義兄さん?」

「……いや、何でもない。喋りすぎたな」

「いいえ、僕で良ければいつでも聞きましょう。誰にも話したりなどしませんから」

「いいんだ、もう。いくらあなたが家族といえ、おれはこんなことを語るべきじゃなかったな。酒をありがとう。おれはもう房へ帰って寝ることにするよ」

 春峰が立ち上がる。眩暈を感じたが、すぐに持ち直した。深玉の冷静な視線を感じていた。彼はあれほど杯を重ねていたというのに、ちっとも酔った気を見せない。

「……お義兄さん、お気をつけて」

「ああ、ああ」

(正しいかたちなど初めからありはしない……あなたはそう思っているのではない。あなたの視界には何もないのだろう。醜いおれも、変わり果てた母上も、そして青浪の無邪気でさえも……)

 春峰は、まるで己が尋常のおとこであるかのように片手を上げ、振り向くことなくひらりと振ってみせた。

 菊花酒の酔いは彼の頭を明敏にし、同時に身体を火照らせた。冷えしきる冬の気のうち、春峰が息を吹き返す。

(母上は、死ぬのだ)

 牡丹が枯れるときに、と言い放つ女性だと思っていた。だが彼女はもう。

「…………」

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