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「片方靴の依頼人」続編・13章・30,000字ほぼ完成しましたが……

10月末からフルスロットルで「おばあちゃんの願い」20,000字「木の下闇」26,000→20000字「雪に泳ぐ魚」41,000字「魔法の国のシャーロック・ホームズ」(続編)2週間で30,000字書いたところで、ついに体が限界。体重の減少、微熱、胃をやられて倒れました。咳も鼻水も高熱でもないのでコロナじゃないと思う。1日10〜16時間眠り続けなので、本当に疲れたみたい。お粥を食べて、3日寝込んで今日になりました。シャーロックさんゴメン!もう少し休まなきゃ完成できそうもありません。もともと丈夫じゃないのに無理をするから「お前は肝心な時に使い物にならない」といつも死んだ母に怒鳴られたけど、限界を越えるまで無理をしてしまうのが、私の悪い癖なんです。
「ミステリーズ!の締め切りに余裕あるから、十日有れば、10000字イケるね」と気楽に書き出したのが間違いでした。筆が走りすぎて30,000字越えるなんて思わなかった。でも、書いてて凄く楽しかった。中二の時、別冊マーガレットに初投稿した頃(1970年、大阪万博の時代。だって私は66歳)の原点に戻った感じ。一日4,000字書く日も何日もあった反面、20世紀初頭の時代考証や、モリアーティの子供時代のエピソード(原典に何も載ってない!)や、量子力学によるホラ吹き説明(グリム童話のドワーフと、18世紀ペロー童話のフェアリー・ゴット・マザーと、19世紀の犯罪王モリアーティ教授と、20世紀のシャーロック・ホームズと、21世紀のジョン・ワトソン五代目と、宇宙穴兎の妖精チェリーちゃんの揃い踏み)などにえらい時間を取られてしまい、3月末の「ミステリーズ!」の締め切りを棒に振ってしまいました。(来年投稿します。間違って、ゴミ箱行きになるし、つくづくついてない作品だ)
長編と短編では体力のペース配分も違う。今回の反省と学習は「キャラクターは、よっぽど練り込んでからでないと書いてはいけません。暴走します。逆に、キャラクターさえしっかりしてれば、いくらでも書けます」でした。従兄妹のNの校正の時間も必要なので、完成は来月になると思います。とほほなのです。

10件のコメント

  • 源公子さん、こんばんは!
    私の近況ノートの方にメッセージをありがとうございます。お返事が遅くなってしまってすみません。
    お体の調子は大丈夫ですか。そんなになるまで活動されていたなんて……。「魔法の国のシャーロック・ホームズ」はそれだけ源さんの命が吹き込まれた凄い作品ということなのでしょうが、ダメですよ!体が資本じゃないですか!命は削っちゃダメです!
    犠牲的精神が美しいなんて私は思いません。人間は誰しも自分の必要性が満たされた上で他人を救うべきなんです。溺れた人を溺れそうな人が助けようとしたって無理ですから。一番大事なのはセルフケア&セルフラブです!
    早く完成して欲しいなんて言いませんから(言っちゃってるけど)急がず焦らず休んでください。
    一刻も早く源さんが回復されますように。どうぞご自愛ください。
  • 心配かけてすいませんでした。5日間寝込みましたが、復活しました。
    1月21日〜2月20日で34806字は自己新記録です。(時代考証と、倒れたので10日のロス。実質20日)2月20日の日、後3000字打てば完成するはずが、iPadがおかしくなりout。これは「焦るな」という天の警告であろうと受け取り、今年の目標「納得いくまで直す」に徹することにしました。
     私、去年の血液検査がどえりゃあ悪くなって、(引越し以来のストレスか?)内科の先生に怒られて、65kgを54kgにダイエットしたんです。おかげで数値がすごく良くなり、体の調子も良くなりました。
     実家の空き家問題、引越し先の庭の完成、親戚の葬儀二件(後一人)他色々全て片付いて、やっと自由に時間が取れる様になっていたのも加わり、思わず弾けて無茶しちゃいました。65kgの時の体力と54kgの時の体力は違うことを忘れてたんです。
     内科の先生は「あと少し落とせば、薬飲まなくて良くなるから、頑張
    れ」言うし、また春になったらダイエットしなくちゃいけない。162cmで、54kgなら標準だと思うんだけど。キープするのもキツイんですよ。
     でも、本当に血液検査の数値あと少しで正常だし、まだ元気でいたいから、また自転車乗って踏ん張ります。もう少しお待ちください。
  • 源公子さん、こんばんは!
    私の近況ノートにくださったコメントを見て飛んで来ました。
    わあああ、ついに完成したのですね!お疲れ様です!おめでとうございます!
    あらすじからしてドキドキしていたので、読むのが本当に楽しみです!
    お忙しい中、ご自身の気力を削ってまで書いてくださり、ありがとうございます。大事にします。
    三万文字もの物語を一ヶ月弱で書き上げてしまうなんて凄すぎます。
    豊富なアイディアを形にするその意志の強さ、集中力。見習わせて頂きます。私も源さんのように多産な作家になりたいです。
    私はのんびり遊びすぎ(DAYSは何と三ヶ月以上も更新せず、番外編ばっかり書いちゃってます)なので、頑張らないとですね……。何だかいつもそう言っている気がするのですが……汗

    ちなみに、プロコンは予想通り落選でした(笑)
    選出された作品は闘病をテーマにした依存系ラブコメだったので「そりゃ受かるわけないよな」と思っただけでした。自分でも驚くほど悔しさや悲しみも感じませんでした。それどころかその日の内に、MACの「Pages」というWindowsの「Word」のような文章作成ソフトを立ち上げて「これで同人誌を作ってみよう!」とハッスルしていたので、成長したなぁと思います(笑)

    話は変わりますが、血液検査の結果がよくなることを祈っています。血液は玉ねぎや納豆を多く食べると綺麗になるそうですよね。あと、よもぎ茶や真菰茶も良いと思います。
    日本の加工食品は添加物が多く含まれているので(しかもそれが全て体に良いとは限らない)、出来るだけ自然に近いものを召し上がった方が良いかも知れません。肉や小麦や乳製品も日本人の体質には合わないそうですよ。
    私や家族は11月ごろからそれらに気をつけて食事をしています。食べ物の選択はとても難しいですが、そうした小さなことの積み重ねが大事なのかもですね。そういえば、お部屋の片付けも、リフレッシュのためのお風呂も、全部「自分を大切にすること」ですね!私もやらなければ(笑)
    長くなりました。
    源さん、本当にお疲れ様です。そして本当にありがとうございます。ゆっくり休んでくださいね。早く回復されますように。
  • 「プロコン」残念でした。でも、出版社なんて「新しい物」じゃなくて「売り物」になる話が欲しいのよ。だから私は投稿しても「入選」は、期待しない。そんなことで、本当に書きたいものが書けなくなるならプロなんていらん(甘いもんじゃないし、私よりうまいやつはいくらでも居るしね)
     でも、メンタル強くなったね、失敗はチャレンジの勲章さ。今の若い人は、守るものが多くて、失敗を周りが許してくれないから気の毒だ。私が育った昭和は失敗に緩かったなぁ。本当のブレイクスルーは失敗からしか生まれないと私は思ってます。
    私は、長編を途中で投げ出す「辞め癖」を直したかったのです。今回の「魔法の国のシャーロック・ホームズ」で、遂に克服できたと思います。
     ジョンワトソン5代目のTシャツの柄を「アインシュタインのあっかんべー」にしてしまったばかりに「高校の物理部の部長で、アインシュタインおたく」とゆう設定ができてしまい(ポケモンとか、ゴジラとか、スパイダーマンとか候補は他にもあったのに!)適当に誤魔化すはずの「量子力学」「ブラックホールとワームホール」の説明に7,000字・2章も使ってしまい、1章に縮めるのに、(完成は12章)毎日読み直しては消すの繰り返しで、1週間かかりました。
     体調も回復し切らない中での「出来るまでやる」の粘りに、自分で驚いた。この歳になっても伸びしろってあるんだ、私も進歩したのねー。
    「やっと終わった」と、ホッとした途端に「気晴らしに短編書きたい」となり、その日のうちにアイデア一つまとめて、いつでも書けます。(霧の中の誕生日・10,000字以内)でも「ホームズ」が楽しかったので、逆の救いようのない暗いホラーになってしまい、これをどう読み手を楽しませる話にするかが課題です。やっぱり少し休まないとダメみたいですね。
  • 源公子さん、こんばんは!
    昨日は私の近況ノートの方に素晴らしい短編「霧の中の誕生日」をありがとうございました。気になっていたので拝読出来て嬉しいです!

    あの話は、私がかなり苦手とするジャンルのホラーでした。
    自分の運命が最悪な終わりを迎えると知りながらそれでも変えられないという状況……。この「ニワトリが先か、卵が先か」という時間循環(タイムリープ)は、私たちの全ての希望の源である「自由意志」を奪ってしまうから怖いと思います。
    絶望しながら死ぬまで生きるってどうしたら出来るのでしょう。
    その日また誕生した自分、その時六歳である自分、彼女らの短い幸せを奪いたくないからなのか。ただ「自分」という存在が消滅したくないからなのか。
    何者かは分かりませんが、シスターは彼に必ず死刑宣告を下すわけですから残酷ですね……。

    タイムリープの名作映画「プリデスティネーション」にも通じる要素や描写があり、一層深く楽しませて頂きました。
    (そうなんです。私はホラーが苦手なのに好きなんです笑)

    あのような話をささっと書けてしまう源公子さんは凄いです。
    またカクヨムに投稿されている他の話も読ませていただきますね!!
  • やっぱりハインラインの「輪廻の蛇」(プリディスティネーションの原作)でしたか。実は、あの話は、40年ほど前に、50年来の漫画友達が、「面白い話読んだよ」と言って、全てがたった一人の人間で完結してしまうタイムリーパーの話をしてくれたのです。凄いなぁと感心したまま、作者名もタイトルも分からず、ずーっと心に引っかかっていたのを、私なりの解釈で仕上げてみました。実はね、今回の「魔法の国のシャーロック・ホームズ」のモリアーティ君が、これになっちゃったのよ。こっちの方は、救いのある話に仕上げたけど、「タイムリープ」なんて言う言葉があることすら知らなかった。一つの分野としてあるなら、アイデアのパクリになっても許されるかなあ。
     今年の新たな目標として、「自分の売り(長所)を探す」と言うのを設定して、私が何に一番向いているのか考えながら書くつもりです。今、2020年に、パソコンが壊れて書きかけになっていた「靴に住んでるクソババア」と言う作品を仕上げています。去年の目標、「途中で投げ出してはいけません」に、引っかかっている書きかけはたくさんあるので、今年はそれを中心に書くことになりそう。本当なら、もう書くのやめてる予定だったから、予定が定まらなくてちょっと困ってるのです。どこか新しい投稿先探そうかな。
  • 源公子さん、こんばんは!
    お返事が遅くなってしまってすみません汗
    実は最近、ちょっとこだわりの強いシャーロキアンの方と連絡を頻繁に取り合う関係になってしまったのですが、何となく親和力がない(彼女は地雷が多くて)妙な感じが続いていて疲れてしまったんですよ……。
    良い人だとは思うのですが、彼女の思考と私の思考はすれ違い続けている気がするんです。同じシャーロキアンでも、来るもの拒まずな私と狭い戸口を通って来たものしか認めない彼女では上手く行かないのも当たり前なんですが。
    彼女も私が嫌になっているんじゃないの?って思っています。
    関係はまだしばらく続きそうですが、(お互いの責任感で保っているような感じです)私としては早く自然消滅させたい気持ちでいっぱいで……。

    突然愚痴をすみません。
    源さんのコメントはずっと心に引っかかっていました。本当にすぐにお返事するつもりだったのです。
    私は「あの映画と同じネタですね」と言うつもりはなくて、「あの映画と似た面白さがありました」と言いたかったのです。他意はなかったとは言え、源さんの動揺を誘ってしまったのかなと思うと申し訳ないです……。ごめんなさい。

    昔、有名な小説家が「全てのプロットは書き尽くされている」と言いました。私達人間は集合的無意識や同じ宇宙からインスピレーションを得ているのですし、既存の要素と被ってしまうのはもはや当たり前です。それがダメだと言うなら、流行りの異世界などのジャンルは全てダメだということになります。(あのジャンルは「テンプレ小説」という異名が付いているくらいですからね)

    それに、万物は進化するものです。
    エドガー・アラン・ポーが「モルグ街の殺人」でオーギュスト・C・デュパンと語り手の「私」を生み出したからこそ、コナン・ドイルはホームズとワトソンを生み出せたのです。ですから源さんが「輪廻の蛇」に影響を受けて「霧の中の誕生日」を書いたのも、私が変なホームズを書いているのも、仕方がないことと言うか健全なことだと思います(笑)
    なので、本当にお気になさらないでください!全然大丈夫ですよそれは!!

    話は変わりますが、「魔法の国のシャーロック・ホームズ」がついに明日公開されるのですね!とても楽しみです。
    源さんもNさんもお忙しい所ありがとうございます。お疲れさまでした!
    心して読ませて頂きます!!
  • あら、違うんですよ。今回私は「霧の中の誕生日」を、ボツにしましたが、それは私が納得できなかったから。去年までの私なら、あれOKを出しました。でも、あの世界を成立させるには、それこそ霧のような文体が必要だと思うのです。実は、そうゆう作家にあてがあって、町の図書館で昔読んだ「世界名作文学全集」を探しに行ったら、もう廃棄処分になってて(20年も前に読んだので)「失われた時を求めて」「ユリシーズ」バージニア・ウルフとか、20世紀初頭の、実験的文章の作家を紹介すると言う変わった本で、その中に一人、聞いたこともない名前の作家さんがいて、その人の文章が気に入ってたんです。堀口大学の翻訳した名作詩集も全部なくなっていて、泣きました。私の子供時代はノーベル賞を取る前の川端康成が「小公子・小公女」を訳したのを読めるという贅沢な時代でした。私の書く希望のない絶望的なホラーは、それを上回る泉鏡花とか江戸川乱歩とか「ドグラマグラ」くらいの幻惑的・圧倒的文章力で捩じ伏せるくらいの覚悟でなくては成立しないと思っています。よって、カクヨムに乗っていたそうゆうホラー作品と、自分で納得できていない作品は全て削除しました。(全て、コピーとUSBメモリーにとつてあります)今年の目標「納得いくまで直す」に抵触するので。(私は自分に厳しい人間です)あてにしていた見本の文章がわからなくなったので、仕方ない、そうゆう文章を自分で作ってみることにしました。とんでもないチャレンジですが、そうゆう目標を見つけると、ゾクゾクしちゃうのです。前々から、心惹かれる文と、読んでて嫌になる文、サラサラ読める文(赤川次郎)の違いは何なのか、不思議に思っていたので研究しましょう。今までは、ともかくアイデアを意味が通じるように文章に落とし込むのが精一杯でした(文の素人ですので)やっと、文体にこだわれるところに来たのです。進歩したぞ私、褒めて遣わす。
    シャーロキアンの困ったお友達とは早く自然消滅すると良いですね。漫画の同人誌時代にも、そうゆう心の狭い人はたくさんいて、私も困りました。自分の価値観を一方的に相手に押し付けて来る人は、基本友達いない「さびしんぼう」です。うっかり同情すると引き摺り込もうとします。(ほとんど妖怪)百害あって一理なしなので、辞めといた方がいいですよ。
  • 源公子さん、こんばんは!
    もう私の及びもつかない領域にいらっしゃるのですね……。一度書き終えたものを書き直そうとする人はそういません。そのままでも十分良かったのに、「もっと良く出来る」と自らクリエイトの地獄へ落ちて行かれる源さんは本当の芸術家なんだなあとしみじみ感じています。

    確かに昔の日本文学や翻訳は文章が美しかったと思います。今の小説は展開の速さに重きが置かれているので、情景が浮かびにくいですよね。
    もしも「小公女」がカクヨムやなろうで連載中の今の小説だったら、二ページ目でセーラはお父さんを亡くし、学校一の生徒から奴隷へ転落するくだりに突入していそうです……。

    私はその素っ気ない今の文章の書き方に一度染まり切ってしまったので、DAYSもあんな感じにしてしまいました。本当は、序章のシャロたちの戦いもリーハが不合格と知って気落ちするシーンも、もっと書き込んでいたのですよ。幸い文章はほとんど取っておいてあるので、少しずつ直して行くつもりでいます。

    私も「ドグラマグラ」好きです。先生がチャカポコチャカポコ木魚を叩きながら歌う地獄の詩は怖くて面白く、口に出してはリズムも楽しんでいました。
    夢野久作さんは偉大な作家ですよね。「あやかしの太鼓」「瓶詰め地獄」「少女地獄」「押絵の奇蹟」、どれも匂い立つような文章でドキドキしながら読んでいました。思春期の娘にはちょっと刺激が強過ぎたかもです笑
    昔の作家のホラーは血のもやの中に文字を浮かべるようなそんな妙な雰囲気で、「怖い」「痛い」「寂しい」等の簡単な言葉を使わずに恐怖を煽り立てて来るんですよね。夏目漱石の「夢十夜」も、小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」も、しんとした夜が文字になったみたいで凄かったです。
    私もあんな作品が描けたらと思います。いつか、いつか……。
    源さん、無理せず頑張ってくださいね!

    話は変わりますが、源さんの「ほとんど妖怪」という言葉は言い得て妙ですね。「百害あって一利なし」も本当にそう。
    私に「シャロさんはどんなパスティーシュを書かれて…?」と質問しておきながら、私がDAYSについて話したことには完全に無視ですからね。
    もちろん、興味のない人に読んでもらいたくはないですし、お世辞も要りませんが、「興味一つ持てないで、どうして私に話しかけて来るの?」と思ってしまいました。本当は友達じゃなくてファンが欲しいんでしょうね……。出来るだけ早く去れたらいいな。
    ご心配頂きありがとうございます。源さんに話を聞いて頂けて少しスッキリしました!




  • お返事遅くなってすみません。ちょっと疲れました。「夢十夜」夏目漱石・「ドグラ・マグラ」夢野久作・「黒死館殺人事件」小栗虫太郎、全て、40年前に読みました。確か角川から文庫が沢山出て、米倉斉加年の表紙絵が好きで、全巻買った。みんな面白く、特に夢野久作の「瓶詰め地獄」が気に入って、このネタで一本「赤い靴」が有ります。(残酷すぎるので書いてませんが)しかし、22歳でこんな古い作品みんな読んでるなんて、驚いた。私も20代の頃は月40冊は読んでたけれど、相当な読書家ですね。「血のもやの中に文字を浮かべたような」にも感服した。
    しばらく資料の本しか読めてなかったので、今日久しぶりに、①「夢十夜」②「失われた時を求めて」③「泉鏡花・おばけずき」の3冊を文体見本のため読みました。②は、こんな文章誰も読まない。③は、古すぎて頭に入ってこない。①の漱石だけは凄かった! 読みやすい・うつくしい・色・光・匂い・音・湿り気・意識の流れまで全部書けてる。中学一年の時、旧仮名遣いの「吾輩は猫である」を読んで以来のファンだったが、今、改めて読み直してもすごい。これが明治人間の書いた文章なのか?たった11年書いて、50歳で死んじゃったなんて、もっと生きててほしかった。①読んで何故か「乙一」さんを思い出した。彼、漱石のファンかもしれない。何となく雰囲気似てるところがある。
     シャーロックさんは直感で書くタイプだけど、私は計算ずくで書くタイプなんです。常に3〜5次に書くアイデアを用意してて、そのための資料を集め、書けそうだと思ったら、スイッチ・オンで一気に書きます。私は対象物(小道具・事件等)の中に物語があると信じているため、予習の下調べをしないと書けないんです。そして復習として、書き直しもします。成績アップの当然だと思ってます、違うのか?
    「霧の中の誕生日」みたいに資料なしで、1日で書くのは気晴らしです。
    「ホームズ」も、気晴らしのつもりで書き出したので、全く資料調べをしてなくて、「煙草」と「量子力学・6章」でストップして遂に倒れました。6章は、ちゃんと書けた気がしません。(涙)
    「霧の中の誕生日」は、構成を変えるのも手だと思います。①33歳のバニッシュが、霧の中の泣きながら歩いてる。霧の中から、6歳の自分が「どうしたの」と話しかけ、会話する。16歳の自分、殺される自分、彼の心はだんだん変わっていく。シスターはきく「生まれてきて良かった?」最後に産科医と生まれた自分。霧は晴れ、1人立つ彼の言葉は「お誕生日おめでとう」です。②今まさに自分が生まれるのを待っている産科医。出産の準備をしながら、の回想「生かすべきか、殺すべきか?」
    逡巡と、混乱と、怒りと、思い出と。彼は、生きることを選び「お誕生日おめでとう」と叫んで終わる。どっちもハッピーエンドになっています。色々手はあるもんだね。
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