平穏に見せかけた異常
「ふぁぁ」
「どしたの?よーくん?寝不足でっか~?」
「あ~、まぁそうだな」
高校の休み時間に廊下の窓際でぼーっとしながら知り合いの託(たくす)と話す。
「なになになになになになになになになになに」
「近いしうざいし鬱陶しい」
「なになにやっぱりヤッてたの?ヤッたの?誰と誰と誰と?」
「あー、キモいキモいキモい。頭の中そればっかりかよ。」
「で誰としたの?したんでっか~?」
「してないししたことないし」
「え、ドーテイ?ドーテイ?ドーテイでっか~?」
「はいはい。そうですね。そうです。そうです。」
「でもよーくんって勿体無くない?」
「何が?」
「そこそこモテてるの知らないんでっか~?」
「知らないし知る必要もない」
「顔そこそこいいしスタイルいいし」
「顔は普通でチビガリなだけだ」
「169はチビなんでっか~?」
「知らね。けど170からが普通なんじゃねーの。」
「そうなんでっか~?」
「知るか。」
「まぁ、ともかくよーくんはモテるから勿体無いんよ。すぐにドーテイ卒業できるでーガツガツいこうやー」
「京極さん。」
汚い話をし続ける託を遮り女が話しかける。
「はい」
「提出物が届いてないらしいから教えたから。じゃあ。」
「うい。」
「あと。アナタ。こんな場所で気持ち悪い話しないで。」
「あ。すんまへん」
「じゃあ。」
必要最低限の言葉を言って女は去る。
「うい~。さっすが氷姫やな~。虎借 初(とらかり うい)~」
「だっさい。名前だな。氷姫って。」
「顔は可愛いのに勿体無い勿体無い勿体無いで~。初~」
「あっそ。」
「姫は姫でも彼女とは大違いやで~。」
託が見る先には
「今日もまた大人気やな~。犬井 ララ姫は~」
大人数に囲まれる犬井の姿が。
「いっつもいっつもあんな囲みまくってご苦労様だわ」
「可愛いよーララ姫は~。あんな姫が彼女だったらずっとずっとヤリまくれる自信ありまくるで~?」
「お前の頭の中はそればっかりだな。ホントに」
「じゃあよーくんはせーよくないのでっか?」
「適度だ。適度。あーじゃあな。」
「え、どこいくのーでっか?」
「トイレ。」
「抜くの?ムラムラするの?ムラムラするんでっか~?しっかりオカズ探して吟味しーやー?」
「余計なお世話だ。てかしない。」
はぁ、あんな話ばっかしてたら頭痛くなる。
適度に性欲はあるが、
TPOは考えろよ。
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