猪の皮を被った

「あー、だりぃ」


「ならサボっちゃうぅ」


「サボらねーよ。」


「まっじめ~さっすが~」


「ぬるっと出てくるな。」


「ここは廊下なんだから~色んな人にえんかうんとするでしょ~」


「あー、そうですねーで、お前は久々に学校に来た訳だ。南菜。」


「そーだねー。だるいー」


欠伸をしながらこう言ってる女、猪待 南菜(いま なな)は俺の幼馴染みで、一言で言えば


「出席日数がたりないーってせんせーが泣きながら電話してきたからねー」


半引きこもり。


「1週間に一回くらいしか来てないからな。お前は」


「違うよー?2週間に一回、へたしたら3週間に一回とかかもよ?」


「誇れないな。ホントに。」


「で、よーはどこに?」


「話聞くのがダルかったからトイレ行くって嘘ついて逃げてきた。」


「じゃあついでにわたしとサボりませんか~」


「真面目に出席日数増やせ。1日でも増やせ。バカ。」


「何。何。なぁに。わたしと一緒に進級したいから~。よーは優しいな~」


「はいはい。それでいいから。じゃあ頑張れ。」


「あ、よー。」


「まだ何か。」


「今日の夜11時に公園にきてー」


「……」


「絶対にきてねー」


「はいはい。わかったから。早くいけ。」


「はーい。じゃあね。」


そう言って走る彼女の姿はさながら犬みたいで。名前は猪だけど。


「はぁぁ。」


話すことも戻ることも疲れた羊のもとに一つの通知音が。


「いつもの場所で待ってる、か……時間は……夜9時、か……まぁた寝るの遅くなるなぁ。」


ふぁぁ……最近寝不足なんだよ。だから。


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