満月の瞳

妻が亡くなった。今わの際、瞳に映っていたのは夫の顔ではなく輝く満月だった。
月の観察を通じて知り合った。仲を深め、新月に婚約した。幸せな日常に病魔が忍び寄っていた。自らの死を悟っていた彼女は、未来に遺言を送った。
妻は月となって夫を見守っている。その月明かりで、これからも慈しむだろう。

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