企画参加ありがとうございました。
「主役になれない」という言葉が、ただの劣等感ではなく、
音楽と青春の中で、少しずつ形を変えていく物語でした。
瑠奈の中にある嫉妬や悔しさは、決して綺麗な感情だけではありません。
けれど、そのヒリヒリしたものがあるからこそ、
彼女がバイオリンを抱えて立つ姿に、ちゃんと温度がありました。
陽の音も印象的でした。
誰かを支えるための音。
自分自身が剥き出しになる音。
その違いが、言葉ではなく演奏の気配として伝わってきます。
スポットライトを浴びることだけが、光ることではない。
誰かの後ろで鳴る音にも、誰かを支える音にも、
その人だけの確かな光がある。
読み終えたあと、
大きな拍手よりも、演奏後のホールに残る余韻のようなものが胸に残りました。