柘榴のように、紅く、紅く。

柘榴の実は古来よりぎっしりと詰まった実から子孫繁栄のものとして珍重されてきた。
しかし、その実の紅は人の頭が弾けたようなものに例えられる時が稀にある。
柘榴が弾け、垂れる紅。

この話の登場人物は亜希と祥吾の兄妹。
ある時、亜希は過ちを犯してしまう。
しかし、兄は待っている。毎年、毎年、決まった日に。
――許さないで、ひとりにしないで。
それはどちらの思いだろうか。

柘榴の花言葉は『子孫の守護』だが――実の花言葉は『愚かしさ』である。

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