柘榴のいろの果てのような、死した兄の血の跡に、今もなお、語りかける。

二人で柘榴を食べながら戯れているときに、兄は死んだ。
何年が経とうとも、柘榴が実る季節にはその場所に兄はもどり、たった二語だけを話す。
妹が嫁ぐ日に、それは変わり……。
それでもなお、妹は、血の跡に語りかける。
戦慄するまでに強く、赤い、二人の絆。

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