その猫、鑑定済ですか?それとも、ただの猫ですか?

本作を読みながら、私はふと思い出した。
作者様の過去作『猫が好き』で、すでに語られていたことを――。

ねこねこネットワーク(通称NNN)。
ちゅ~るに見向きもしない猫。獣医師が「こんな猫は見たことがない」
と首を傾げる存在。その"神格"の気配。

そして、今回明かされた「鑑定組織」の存在。
喉鳴り(ゴロゴロ音)の周波数測定。
神性波動という概念。

公開された資料には、猫好きにとっては、驚くべき"事実"が並んでいる。
ゴロゴロに騙されてはならない。
可愛いだけじゃない存在が、そこにはいる。

***

そして私は、ふと思う。
なんでもない通路で、"険しい顔"をした猫にじっと見つめられたあの日のことを。

「猫にとって、ふさわしい主か。」

あれは偶然だったのか。
それとも、その査定だったのか。
もしかすると私たちはもう、NNNのリストに載っているのかもしれない。

『猫が好き』は、まだ本編ではなかった。水平線の向こうに、続く世界がある。

貴方の隣にいるその猫は、ただの猫か。猫神か。
――或いは。鑑定されるまで正体は分からない。

猫護赦毛子という名がある世界で、猫と神はすでに息づいている。

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