憧れるのをやめましょう

 モキュメンタリー形式で進むホラーコメディ作品です。

 物語はある人物に対する取材という形式で進みます。
取材の対象は鈴原貝星という男、年齢は三十五歳で、超名門のT大学経済学部を卒業後、メガバンクに就職して支店長代理まで昇進し、最高年収は一千四百万円だったというエリート。

 だというのに、彼はその仕事を手放してしまいます。

 学生の頃はずっと勉強漬けで、銀行に就職した後は週五で朝から夜中まで働いて、休日は寝て終わり。そんな人生がつまらないと思ってしまったようです。

 しかし、そんな彼がなにをするかと思えば、なんとヤンキーの真似事! 
 中学の時、同級生だったヤンキーが楽しそうだったかららしいです。

 いや、だからって、いい年してヤンキーなんて……と思っていましたが、彼はそれから奇行をしつづけます。ナンパをしたり、ケンカをしてぼこぼこにされたり、なんていうか、やることがすごくしょぼいです。結局、失敗してるし……。

 そして彼はある日、それがヤンキーらしいと思って、ある心霊スポットの祠を壊しに行くのですが、その結果、とんでもないことに……。

 ヤンキーに憧れた鈴原さんの滑稽な姿を見て楽しむ、これはそういう作品なんだと思います。是非ご一読を!

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