甘くてつやのある赤い果実が美しい、宝石のような一粒。食べると思わず笑顔になってしまう魅力が苺にはあります。特に「あかい」「まるい」「おおきい」「うまい」の頭文字で命名されたあまおうは、苺の王様と言えるでしょう。
そんなあまおうに目がないサラリーマン「俺」が転生したのは、歪で小さな実をいくつか持つ一本のツタ。なんと山奥でひっそりと生息する、異世界の苺になっていたのです! しかし肝心の味は、苺らしい甘さが皆無。到底食べられたものではありませんでした。
誰にも食べられないスローライフが謳歌できるかと思いきや、お腹を空かせた獣に狙われてしまいます!
絶体絶命のピンチに出現したスキル。ユニークなスキルを駆使し、レベルアップしながら最高の苺を目指すソロ活が幕を開けます!
事故死によって転生してしまった主人公。
異世界で生を受けるのですが……。
勇者でも聖女でもなく、「苺」になってしまうのです。
このまま捕食されて苺としての生を全うするのかとおもいきや……。
「痺れる」というスキル獲得後、彼は、とある使命に目覚めるのです。
「この世界に あまおう を広めたい!」と。
……ご存じですか? あまおう。
私、知ってますし好きですが、産地が福岡ということは知りませんでした。
さすが作者様。ここでも愛が垣間見えます。
で、主人公は、生きているころから大好きだったあまおうを世に知らしめるため、スキルをがんがんに増やしていくのです。
結果、魔王を倒し、世界を平和にして……。
そしてラストのオチで笑いました(笑)
ぜひぜひご一読を!
いまや猫も杓子も異世界転生する時代となりました。
そう思いませんか皆さん。
もうここまで来ると、例えば自分がついうっかり異世界に転生するとしたら、なんてちょっと考えたりして。しません?するでしょう?
でも、どうでしょう。
勇者だの聖女だの、そんな御大層な職業で、ババーンと主役を張る……なんてところまで妄想します?私はどちらかといえば村人Aが関の山かな?って感じです。そんなまさかまさか勇者とかはさすがに無理ですって。
でもまぁ、欲を言えばちょっと良い感じのスキルを付与されたりなんかして、そんで、多少はウハウハな生活を――とは考えちゃうかも。だってそれが異世界でしょう?それが異世界転生の醍醐味でしょうよ。
が。
本作の主人公が転生したのはまさかのイチゴです。
もう一回言いましょうか。
イチゴです、イチゴ。私もね、さすがに有り得ないと思いました。いやいやイチゴは無理があるって。食べられて終わりじゃん?そう思いました。
ですが皆さん。
ここがこの作者様のすごいところです。
いいですか、1話で終わってないのです。
並の人なら恐らく転生と同時に食われて終わりです。排泄物の中に混ざった種が「クソッ、次こそは」みたいなことを呟いて終わる感じになるはずなのです。そもそもの話として並の人が果たしてイチゴに転生する異世界モノを書くだろうか?などという野暮なツッコミは一旦控えてもらっていいでしょうか。いま私が話してるところですんで。
とにもかくにもイチゴ(転生者)です。
こうなったらもう腹を括ってイチゴとして生きるしかありませんし――イチゴの腹ってどこですかとか横やり入れるのやめてもらっていいですかね――ここまで来たら、イチゴの中でも『あまおう』を目指すしかない展開なのです。どうです。わくわくしてきたでしょう?
幾多のピンチを乗り越え、イチゴ(転生者)は果たしてあまおうになれるのか!?その目で確かめてください!
「いちご」に転生した主人公の物語です。
彼が望むのは、いちごの王道「あまおう」になること。
もう、この冒頭からシュールです。
異世界転生も、ここまで来たのかってのが正直な感想でした。
転生物の過去作品といえば、最初の頃はチート能力を持つ勇者が王道で、そのうち、ちょっと外れて悪役令嬢なり。
勇者ネタが尽きようとしていた頃、スライムや蜘蛛といったモンスターに転生した物語が一世風靡したのですが、それさえも今では新鮮味がなくなってきています。
もう、ネタがない。
そんな異世界ファンタジーに新風を吹き込んだのが、この作品。
主人公が転生したのは、「いちご」。
あの甘くて美味しい「いちご」です。
そして、過去の王道物語のように、魔王を倒して世界統一なんてのが夢じゃなくて、いちごとしての矜持でもって、いちご界隈の王道「あまおう」になることが目的です。
笑えますから。
既存の転生モノに、うんざりしている方や、数分で読める質の高いコメディを探している方に強くおすすめしたい一冊です。
この作品は、何と! イチゴに転生してしまった人間というお話です!
イチゴに転生? イチゴってあの、美味しいイチゴ!?
そうです。あのイチゴです。しかもこの主人公のイチゴ君は、ゆくゆくは『あまおう』になりたい今は美味しくないイチゴなのです。
イチゴ君はレベルアップしてあまおうになるためのスキルを習得しようとモンスターと戦います。イチゴがどうやって戦う!? そこに作者様の妙があります。それはぜひご一読されて下さい!!
もうね、とんでも設定ですから。よくぞこんなお話思いついたなって(笑)。
更新されるたびに、どんどん楽しみにする気持ちが大きくなっていきましてね。
今では更新されるとときめきすら感じてしまうんですよ。どうやら私もイチゴの魔法にかけられてしまったようだな。
このイチゴ君、意思を持っているイチゴですから、そりゃ様々な扱いを受けるんですよ。将来のあまおうなのに、人間って酷くない!?(謎)
もうね、最初はイチゴに転生の意味が分かりませんでした。でも、読めば分かります。イチゴに転生、有り過ぎます!!
この特殊な世界観、一度読んでみて下さい。意外とハマってしまいますよ!?
何か癖になるんだわ、このイチゴ君……。大好き、マジで。