姉と弟の、この上ない関係性。

何気ない穏やかな日常から一転、姉マナと共に鉄骨事故に巻き込まれたミナトは、よくある女神の恩恵もろくに与えられずに異世界へと転生させられてしまいます。
せめてとミナトが願ったのは、亡くなった母の代わりに頼りにしてきた姉と同じ世界へ行くことでした。
しかし転生のバグにより、17歳だった姉は7歳ほどの幼女に。そして優しかったはずの姉の様子がどうもおかしいようで——。

不慮の事故からの異世界転生はよくある設定ではありますが、この物語は一貫してこの姉弟の関係性に焦点を当てたものとなっています。
転生のバグによってもたらされる、気持ちのすれ違い。苛立ち。わけも分からず振り回されながら、それでも生き残るために協力せざるを得ない二人に終始ハラハラさせられます。

現世では甘えん坊だった弟ミナトは、姉が幼女になっても『弟』で。
母親代わりに弟を守ってきたマナは、自身が幼女になっても『姉』であろうとします。

しかしこの関係性は、物語が進むにつれ徐々に変化していきます。その過程が、とても丁寧に描かれているのです。
序盤から張られていた伏線回収も鮮やかで、ふと気になっていたことが腑に落ちる納得感も保証します!

共依存からの脱却の先にある二人の未来を想像したくなる、ミナトとマナ、二人の物語。

お薦めします!

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